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熟練よりも若さ?…先生ゴッコしたがる未熟な大人

バスのデザイン

尾道市交通局が導入する新しいデザインの観光バスのイメージ図

新デザインは「尾道の風」
尾道市交通局は、観光バスの新しいデザインを決めた。今回初めて市立尾道大にデザインを依頼し若い感性を取り入れた。新デザインは、「尾道の風」。ライトグリーンを全面配色した上に、白線で流線形を描く。尾道水道としまなみ海道から見える穏やかな海、その上に吹く優しい風をイメージしている。9月に購入する大型と中型の計2台に塗装し9月下旬から使用する。
7月14日中国新聞朝刊より



数日前の中国新聞に取り上げられていた記事です。こういう記事を見ると、私は凄く複雑な気持ちになります。もちろん、学生さんが頑張る事に対して口出しするつもりはサラサラないです。ただ、問題を感じるのは、デザインを依頼するクライアント様の考え方です。( ̄  ̄;) うーん

猫も杓子もバカの一つ覚えのように、『若い感性を…』なんて言うのですが、では、若い感性って一体何でしょうね?そして、『若い感性』とうキーワードのみで、経験豊かで熟練された物を求めるでなく、まだ社会にも出ていない未熟さが選ばれる理由は?そこまで『若い感性』という物は優れた物なのか?
だとすれば、熟練した技は必要ないし、今、学校でデザインを学んでる人も、社会に出ればお払い箱じゃないだろうか?社会に出て活躍するデザイナーの中にも20代前半の若いデザイナーだっている。『若い感性』を求めるからと言って、学校にデザインを依頼するという事は、学生に社会に出たプロは敵わないって事になるだろう。結局、なんだかんだと理由をつけて、単にデザイン代をケチッてるだけじゃないのか?…と私は思う。未熟な学生にデザインの教材を与えてやるのだから安くしてね。という図式が見え隠れしてるような…。(ーー||||||;)

きっと、こんな事を言われるとクライアント様側は、デザイナーの卵の発掘や育成に力を貸してるんだ!と反論してくるかも知れない。しかし、私はこのような事で、デザイナーが育つとも考えられないし、むしろ、逆に潰してしまう結果に終わると思う。

尾道市では、何かにつけて、ことある毎に、市立尾道大にデザインを依頼している。プロのデザイナーに仕事を依頼しないと言う事は、学校を巣立った生徒がプロになった時、活躍する場が減ると言う事なんだよね。
将来の活躍の場を減すような事をして、卵の発掘や育成なんて言ってもサラサラ可笑しい。しかも、育成の場として学校があるのに、学校に任せないでクライアント様が出しゃばるのですから。更に学校側は、教材も用意出来ないレベルの学校なのか?とも感じてしまう。

卵の発掘や育成を考えるなら、巣立った後に活躍出来る場を整備する方が健全なやり方だと思うのだが…。若い感性ばかりを優先させ未熟な物ばかり街に溢れさせててしまうと、結局、観光のイメージも宜しくないんじゃないかなぁ~?若さばかり追い求め、熟練を無視する傾向にある日本は、未熟な者の集まりの国になってるような…。


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コメント


私もそう思います。
たとえば今はもうないダブルユーの辻ちゃん加護ちゃんって、13歳だったことが最大の売りだったように思うんです。
もちろん全ての13歳がそれだけで芸能人になれるわけないけど、彼女たちハイティーンになったらもはや盛りを過ぎた感がありました。
フィギュアのマオちゃんやゴルフの石川遼君だって、子供からいくらも出ていないからもてはやされているような。
マオちゃんには、やがて今ほど足が上がらなくなる時が来るでしょうけど、それに代わって表現力が身についてくるはず。その時世間は彼女を同じように高く評価するでしょうか。
日本やイギリスでは、昔から子供であることを珍重する傾向はあると思います。

このバスのデザインは、悪くないと思うんですが、プロに頼んでもこういう感じのものはできたというか…あ、誤解を招く言い方ですが、つまり、学生が、自分の個性で作ったのではなくプロをまねてこういうレベルのものが出来たというべきでしょうか(私の憶測ですけど)。だから、「既存の概念に縛られない若い感性」をクライアントが求めたのだとしたら、求めたものが得られたとは思えないけど、そこそこ人目に出して恥ずかしくないものだとは思います。クライアントも、最初言ってた「若い感性」のことは多分忘れて、というかそもそも自分たちが求めてた若い感性ってなんのことかよくわかってなくて、「おお、これええやん」と思んじゃないかしら。色もきれいだし、爽やかな感じがするし。

本当に自由な感性というのは、多くのものを見て経験を積み、目を肥やした上でないと出てこないと思います。でないと世間にありふれたものを「スゴイ!」と簡単に感動してしまったり、誰でも考え付くアイデアを「斬新で独創的」だと思い込んだりしてしまうんでは。

偽物の先生

♪南河内郎女 さん

日本の芸能界は特に酷いですよね。
年齢を重ねていくと、芸に磨きをかける場が無く、
年食っただけの芸無し大御所で溢れかえってますもん。(汗)
歌手でデビューしてるはずの大物(?)が、
歌を歌わず司会をやったり、
ひな壇に座ってVTRを見てバカ笑いしてるだけの人もいるし…。

当然、そんな事だから本業?の歌手として歌っても、
大御所の貫禄は無し…、しかも、聴けたものではない。
若い感性という事で、若い時チヤホヤして、
次の世代が登場するとそちらに乗り換え、
最初にチヤホヤしてた人はお払い箱。
その繰り返しで、未熟者しか居ない世界です。

>本当に自由な感性というのは、多くのものを見て経験を積み、目を肥やした上でないと出てこないと思います。

まさに、そうですよね。
このような基礎を疎かにしてしまってるのです。
これは、学校教育でも同じ事が言えます。
基礎学習もろくに出来てないのに、個性、個性とバカ騒ぎ。
結局、基礎が出来てないから、個性が何かも分からず、
気が付きゃ流行に流され、皆同じになってしまってる。
個性を求める姿勢すら、単なる流行になってしまってる。(汗)

>クライアントも、最初言ってた「若い感性」のことは多分忘れて、というかそもそも自分たちが求めてた若い感性ってなんのことかよくわかってなくて、「おお、これええやん」と思んじゃないかしら。色もきれいだし、爽やかな感じがするし。

ちなみに、このバスのデザインは、
尾道の風をイメージしてあるとの事ですが、
「おのみち」という言葉が無ければ何か分からないし、
「おのみち」の言葉を他の地域の名前に変えたら、
簡単に、他の地域の風になってしまう。(^_^;)

何が良いかも分からない人が、
結局、『若い感性』だのと意味不明な言葉を、
もっともらしく使って支離滅裂な事してるのです。(u_u)

それに巻き込まれてしまってる、
右も左も分からない学生さんは気の毒です。

意識が洗練されてない

南河内郎女さんのご意見すばらしぃ!まさに思ってた事すべて書かれてしまいました!(^_^;) 前のエントリーの「お客様への感謝の気持ち」みたいなコピーなども、パターン化され過ぎてしまってほとんど力の無い言葉になっているし、その言葉を使う事がすでにとても安易な仕事になっていると思うんですよね。「若い感性の起用」も同じく、パターン化して安易だし、南河内郎女さんがおっしゃるように「プロの真似をした素人の作品」で、そういう人達にやらせる意味がほとんど感じられません。きっと若いデザイナーにやらせても同じようなものが出来てしまうと思うし、やはりこういうものは若くても年寄りでも、目の肥えた豊かな感性を持った人にやって欲しいですね。年取ったプロだからってそうだとも限らない。しかし、やはり発注する側の意識がなって無いんでしょうね。言葉で「穏やかな海」と言いつつ、川の渓流にしか見えない点や、「優しい風」と言いつつ線が乱暴である点などが気にならないのは選ぶ側の都合の良い思い込みでしょうか。
見る人達の目が肥えないのは、肥えるような社会ではないというのも理由であると思うので、作る側も猛烈に反省が必要ですが、作る側は「発注する側の目が肥えて無いので」という言い訳が出来てしまう。でも結局、作る側も一般人としてTV、雑誌などのメディアで洗練されていないものばかり見て育ってしまうわけですから、なかなかこの低レベルなスパイラルから全体を抜け出させるのは難しいですね。プロたちがろくでもないものに「これって良いよねぇ」って絶賛していたりすると、本当に危機感を感じます。
http://artshrine.blog9.fc2.com/blog-entry-777.html

危機感

♪morito さん

>言葉で「穏やかな海」と言いつつ、川の渓流にしか見えない点や、「優しい風」と言いつつ線が乱暴である点などが気にならないのは選ぶ側の都合の良い思い込みでしょうか。

説明が無ければ、デザインの意味すら分からない。
プロでも、後付けの説明で処理する人が多いですからね。

私は、このデザインで、
「穏やかな海」「優しい風」は、イメージできず、
1986年1月に起きた事故。
スペースシャトル・チャレンジャーが
打ち上げ直後に爆発した様子を思い出してしまった。
爆発して細かい破片が散る様が感じられます。
http://www.life-studio.info/zatsugaku_kobo/seso1986.html

全くコンセプト?と相反するデザインなのに、
この記事を書いた新聞社、大学デザイン科の先生、
そして、クライアント。
そろいも揃って、誰も疑問に感じない姿勢に、
moritoさんと同様に危機感を感じてなりません。

若い感性っていうのはないわけじゃないとは思うんですが、
あくまでも、それをコントロールする、
敏腕ディレクターがいて初めて生きるわけであって、
デザイナーやクライアントが
口にする言葉じゃないと私も思います。

しかし、まぁ、私が知ってる尾の道って、
映画やテレビの中でしかないんですが、
そのイメージの町並みには、
このデザインが合うとは思えませんが、
実際のところどんなもんなんでしょうか。(^^;

でも、観光客って、
そういう映画やテレビの尾の道のイメージを、
求めて尾の道に行くと思うんですが、
このバスに乗ってると町並みのイメージから、
浮いた気になりそうな気がしますねぇ。

学生の卒業制作レベルで見ると悪いとは言いませんが、
商品としては成り立たないと思います。(^^;
kojiさんが、書かれてる、
“「おのみち」という言葉が無ければ何か分からない”
というのもしかりで、独りよがりなビジュアルですよね。

ま、実際のところ、クライアントが悪いというよりも、
プロに出してもクオリティ的に差がないから、
安い方を選んだってのもあるかもですね~。

学生レベルと変わらないプロって、
うじゃうじゃいますしね。(T T)

若い感性って何だろう?

♪しま さん

>若い感性っていうのはないわけじゃないとは思うんですが、

私も、無いわけじゃないと思います。
でも、経験を積めば積む程【若い感性】が何なのか?
分からなくなってきてる感があります。(^_^;)
では、経験を積んでない若い時に【若い感性】が分かってたのか?
と問われると、これも疑問で何でもない虚像を
【若い感性】と思い込んでたと言うか…。
http://kbrand.blog9.fc2.com/blog-entry-734.html

ここで言った、私の過去の無鉄砲さについて記述してます。

今から思う、当時考えてた【若い感性】って、
若さ故、無知であるが故に突っ走れた無鉄砲さの事なのか…。
要するに世間知らずが成せる勢いのみって感じもするのです。
それをまともに扱うには、
しまさんが言われてるように、本当に敏腕ディレクターがいなきゃ、
コントロールする事の出来ないもののように思えます。
諸刃の剣と言えば聞こえは良いかもしれませんが、
諸刃の剣よりも自ら自分を傷つける要素の方が強すぎる剣
とでも言いますか、プラスになる事よりも、
マイナス要素の方が強いものと感じます。

また、多くの方が思われてるであろう、
「流行に敏感」という事も、
【若い感性】に関係してるのかもしれませんが、
流行に敏感という事は、更に流行を仕掛ける側の人がいて、
感性を問うならば、流行に乗る事よりも仕掛ける側の方に、
目が向けられるべきであろうと思う。
仕掛ける側がいるのに、そちらは見向きもしないで、
流行を捉える、【若い感性】の方が優れてるという
概念も理解出来ません。

また、観光という事業に、一時的な流行はむしろ無用で、
長く愛される確かなものでないとならないはず。
そうなると、【若い感性】というのが
具体的に理解出来てないと、
観光の企画すら立てられない事になります。

多くの人が、安易に【若い感性】という言葉を使ってるが、
明確に【若い感性】がどういう事なのか、
きっちり説明出来る人ってほとんどいないのじゃないかな?

感性は説明出来ますけど、
その感性に若いとか古いとかつくと、何が何だか…。(笑)
そもそも感性って『感じる性質』であって、
それは年齢に比例するようなものじゃないと思うのですよ。

>学生レベルと変わらないプロって、
>うじゃうじゃいますしね。


それは言えてますね。
物事が表面的な事だけでしか考える事の出来ないプロばかり
って感は否めないです。

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