
“S-15 シルビア Autech Version”とは、日産自動車からリリースされたS-15 シルビアのNA(自然吸気エンジン)グレードである“spec-S”を、日産自動車100%出資による特殊車輌製作販売会社“オーテック・ジャパン(外部リンク)”がチューンナップし、よりスポーツモデルへと進化させたチューンドコンプリートカーです。
販売は日産自動車ではなく、「持ち込み登録によるオーテック・ジャパン扱い」となります。「持ち込み登録」という事は日産シルビアの新車ラインナップには、Autech Versionは存在していないという事になります。その為、車検証には改造車輌であることを示す「改」の文字が型式番号に追加記載されています。
それでは主な改造のポイントを紹介しましょう。
ハイコンプレッションタイプの専用ピストンの採用
圧縮比をspec-Sのノーマル状態の10.0から11.7にUP。これにより基本的な燃焼効率の向上を図っています。
吸気と排気双方のカムプロファイルを変更
高回転域での体積効率向上にむけオーバーラップとリフト量を増大が図られています。
可変バルブタイミングコントロールシルテム(NVCS)
日産独自のNVCSにも専用のチューニングを施す事により、中低速域のトルクを犠牲にする事なく高回転域での
高出力化を実現しています。
コンピューターROMチューン
これらのチューニングをサポートする為に燃料噴射量・点火タイミング等、最適な値にセッティングされたコンピューターROMによりコントロールされています。
ナトリウム封入バルブの採用
高回転化に伴い更なる高温にさらされる排気バルブには、ナトリウム封入バルブを採用しヘッド周りの温度上昇を軽減させている。
ステンレス製等長マニホールド&専用スポーツマフラー
高効率化されたエンジンから排出される燃焼ガス(排気ガス)は、
フジツボ技研と共同開発されたステンレス製等長マニホールドを経由しフロントチューブへと導かれる。マニホールドは高回転域での排気効率を優先して4 in 1タイプを採用、フロントチューブも大口系の専用タイプとなっています。更にセンターチューブとメインマフラーも排圧低減を実現したAutechVersion専用品へと変更されています。
専用軽量フライホイール(nismo製)&強化クラッチ
以上のメニューにより得られたパワーユニットのレスポンスの良さを更に高めるべく、削り出しの専用軽量フライホイール(nismo製)を採用し、そして、パワーロスを最小限にするためにクラッチディスクを大径化&クラッチカバーの圧着力もUP。おそらくクラッチディスクとクラッチカバーは、ターボモデルのspec-Rと同じ物が使われていると思われます。
アイシン製6速クロスミッション
高性能パワーユニットの真価を発揮させる為、シフト時にトルクバンドを外さないようspec-Rに採用されているアイシン製の6速クロスミッションがそのまま移植されています。
ヘリカルLSD
パワーを無駄なく路面に伝える為に高いトラクションと自在なアクセルコントロールを可能にしたヘリカルLSDを採用。
フロント対向4ピストンキャリパー
パワーが上がれば、そのパワーを受け止める為に、当然ながらブレーキのストッピングパワーも要求されます。そこで、ブレーキはspec-Rと同じく、フロントに対向4ピストンのキャリパーを装備したディスクブレーキが採用されています。
各部ボディ補強&サスペンション
200psに引き上げられたパワーに見合ったシャシー性能を確保される為に各部のボディ補強(spec-Rと同じ)とスポーツチューンドサスペンション(spec-Rと同じ)により高剛性を実現しています。
なんだかんだと、最後には「spec-Rと同じパーツ」が多く使われている事から、シャシーはspec-Sからのチューンではなくspec-Rのシャシーをそのまま流用されているのでは?と私は思っています。
NAエンジンで、ベース車の165psから200psにパワーが引き上げられてる事には申し分ないが、トルクがベース車の19.6kgmから21.8kgmと微妙なUPに止まってるので若干の不満を感るところではあります。
●サイズ:全長4445mm/全幅1695mm/全高1285mm
●車輌重量:1200kg
●エンジン:1998cc 直列4気筒
●最高出力:200ps/7200rpm
●最高速度:190km/h(リミッター作動)
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