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簡単!簡単!

1980年代のカットイラスト

↑私が所有する1980年代の数少ない雑誌から切り抜きです。良いイラストを必死に探しだしたわけでなく、出てきたイラストは大体このレベル。きっと、カット画としては、これが普通のレベルだったのでしょう。


簡単な事を簡単にこなすという事は、本当は難しい事。
代理店等の営業さんからの仕事依頼があった時、何故か「簡単だから…」という言葉をよくかけられる。
線画程度のものなんだけど、こんなイラスト描ける?KOJIさんなら描けるよね。たぶん1時間ぐらい(実際には1時間というのは到底無理な話で1日仕事になる事が常)で、ちゃちゃっと描けるんじゃない? 簡単!簡単!ってね。(笑)
そして「簡単だから、この○○円(非常に安い価格:アルバイトの時給の最低賃金よりも悪い)でお願い。って、値切ってくるのが常。

しかし、プロの世界の使う「簡単」って言葉は、本当は凄く難しい事なんだよね。難しい事なのに、何故「簡単」って言えるようになるのか?
それは、簡単と言えるようになるくらい、他の人よりも努力して得た技術だからなのですよね。
例えば、ある工場で「これ簡単な溶接だからやっといて。」と、素人の私に頼まれたとしても、私はその「簡単な溶接」さへ出来ません。私には「その簡単」が非常に難しい事なのです。だから「簡単な事」でもプロに依頼すると当然お金が発生するのです。

しかし、この業界では、その「簡単」いう事と「素人でもできるレベルの簡単」と一緒にしてる人が多い気がします。そして、デザイナーやイラストレーターの中にも、そういう事を意識しないで「簡単」と言われるままに素人レベルのものを平気で提供していたりする。これじゃ、業界が崩壊するのも納得できる。見る目を持った人がいなくなってるのですから…。

私が、この世界を目指してた頃は本当に簡単な小さなカット画の中にも、真似して描いてみたいカット画(ある種の憧れ)が多くあったように思います。それは、簡単そうなカット画だけど、プロの上手さが感じ取られ、素人とは明らかな差を感じるイラストでした。でも、ここ十数年、カット画と言えば素人じみた、本当に誰にでも描けそうなカットイラストが増えた。たかがカット画なんだけど、カット画を見て感動する事もなくなった。残念な事に、ワクワク出来なくなった。

変な話、素人さんの投稿イラストの方が、お金もらって描いてるイラストレーターよりも上手い作品を描いてる事が良くある。



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コメント


>カット画と言えば素人じみた、本当に誰にでも描けそうなカットイラストが増えた

そうなんですよねー(>_<) 
「へたうま」はおいといても、あれれ?っていうようなのが多いですよね。ブログの人気から火がついた、っていうやつでも、首を傾げるようなやつがあったりします。
でも、そんな誰にでも描けそうな絵を描く人たちが、どうして大手の仕事をやれるのか・・・技術云々より、売り込みが上手なだけなのかな?(仕事を取ることに貪欲なの?)とも思ったり。。。
もっと仕事がやりたかったら売り込みに行かなきゃ、とフリーライターの友だちに言われたのですが、今の時代にウケるようなカットは描けると思うんだけれど、もっと腕を磨くことの方が大事なんですよね、きっと。

矛盾

>そんな誰にでも描けそうな絵を描く人たちが、どうして大手の仕事をやれるのか・・・技術云々より、売り込みが上手なだけなのかな?(仕事を取ることに貪欲なの?)とも思ったり。。。

そうですね。
「何故、私より下手なのに、私より良い仕事してるの?」
って思うイラスト良く見ます。(笑)
私も売り込みは下手だから
下手な売り込みするつもりは無いですし、
それに売り込みしてしたとしても、
自分よりも下手な人のイラストで満足できる
見る目のない人と一緒に仕事しても、
目先のお金にはなるだろうけど、
中身のあるまともな仕事は出来そうにもないので
遠慮したいです。

腕を磨いていけば、
いつの日か見巧者となる確かな目を持つ
クライアントさんに出会えるだろう
と思って頑張ってますが、
現在「以前より少しずつ腕は上がってききてる」と
私自身思うのだけど、前より仕事の数は減ってます。
「腕を上げれば仕事が減る」というこの業界の矛盾。(汗)

結局、代理店からは
「“良いものを作る”という事よりも安い価格で
言いなりに動いてくれる便利屋」が
望まれてるだけなのかも知れません。
良くする為の意見でも、
単に「口答えした」ととらえられ面倒くさがられるのでしょう。

Fron the center of the world

NYからです!こちらはクオリティの高いものの洪水という感じで、自分の感動のキャパシティを超えてるという感じです。崩壊してる業界なんか相手にしてたら人生棒に振ります。とてつもなく高いレベルの業界から求められるようになれるよう努力するほうが自分のためですよね。「腕を上げれば仕事が減る」というのは、ある意味本当だけれど、そこを打破するには「上のレベルから求められる」しか無いと思います。短時間で仕上げなければならない安い仕事をやってると、いつまでたっても実力がつかず、「自分より下のレベルの人達」を相手に文句を言い続ける人生になってしまうと思います。まぁ、そのほうが自分が高いレベルにいるような錯覚をし続ける事は出来ますが、結局はそこで止まるという事なんですよね。

脱出

>「腕を上げれば仕事が減る」というのは、ある意味本当だけれど、そこを打破するには「上のレベルから求められる」しか無いと思います。

確かに、そうだよね。
井の中の蛙が大海を求めて
井戸の壁を必死に登ってるという状況かな。(笑)
井の中に入れば同等の仲間がいて
それなりに仕事も与えてもらえる。
しかし、大海を求めて井戸の壁を
必死に登り始めた時点でその中からの打破を目指してる。
そして、今、壁を登る事に必死だから
井の中の連中に相手にされないし、
自分も相手にしてないって状況なんだよね。
いつか、壁を乗り越えた時、
真価が発揮されるようになる。
そんな図式かな。(笑)

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