
ん~、某会社の求人広告に「※ミッション車に乗れる方特に歓迎します。」って書いてあった。

ほほぉ~!“ミッチョン”の車に乗れる方ですかぁ?お抱え運転手かな…なんてね。ちなみに、写真はデビューして間も無し、まだアイドルとして開花する前の80年代アイドル、“みっちょん”こと芳本美代子さんです。現在はドラマでのお母さん役とかが多いですけど…って、そんな話じゃなかった。

そう言えば、私の車を見た人が「この車ってミッションなんですね。」って言われる事もあります。その度に私は、くすぐったいと言いますか気持ち悪いと言いますか、変な感覚に苛まれます。だって運転免許証(AT車限定免許証含む)を必要とする車は全てミッション車と言っても過言じゃないのですから。

それにしても、マニュアル車の事を「ミッション車」と呼んでる方って多くいますよね。でも、それは誤りで、正式にはマニュアルトランスミッション(MT)と呼ばれます。「マニュアルトランスミッション」と言うと日本人には言いにくく何だか舌を噛んじゃいそうな感じだから、それが省略されマニュアルミッションなんて言う人が増えて、それを聞いてた然程車に詳しくない人達が更に省略してマニュアルトランスミッションの事を「ミッション」って言い出したのだろうと思います。
じゃぁ、トランスミッションって何だ?
「トランスミッション(transmission)」を、日本語で言えば「変速機」の事です。
車屋さんの広告を見てると、変速機の標記にMT・ATなんていう頭文字で表されてます。マニュアルトランスミッションはMTって略されますが、一般的に普及してるオートマはATって略されますよね。

オートマの正式な言葉はオートマティックトランスミッションの事なのです。
AT…オートマティックトランスミッション(自動変速機)の略。MT…マニュアルトランスミッション(手動変速器)の略です。車はAT車であろうがMT車だろうが全部ミッション車なのです。だから、やっぱり「ミッション車に乗れる方」なんて言われ方をすると凄く気持ちの悪い言葉です。
ちなみに、ミッションと同様に良く間違えられている言葉として…、「1BOXカーをボンゴ(商品名)」「クローラーをキャタピラー(メーカー名)」「コピー機をゼロ(ゼロックスというメーカー名から)」「油性ペンをマジック(マジックインキというメーカー名から)」「クレーンの付いたトラックをユニック(メーカー名)」等あります。
知らなけりゃ「そんなのどうでも良い事じゃん」って思われる事なのかも知れないけど…、例に挙げた言葉には商標ばかりなので広告として情報を提供する立ち場のプロならば、注意して正しい意味の言葉を使わなければならないでしょう。ミッション車なんていうのは確かにマニュアル車もミッション車に含まれるだろうけど、マニュアル車を特定させる言葉じゃないです。パスタとスパゲッティみたいな関係かなぁ~。パスタとマカロニ、或いはペンネでも良いけど…。(笑)
