
数日前にランボルギーニ エスパーダのオーナー様からイラストのお問い合わせを頂きました。以前、私が描いていたエスパーダのイラスト(当Blog内リンク)を偶然見つけられてメールをくださったようです。

オーナー様は、今年、1973年式のエスパーダをイギリスより個人輸入されて所有に至ったようです。

(c)ヒラマサ
ランボルギーニ エスパーダのデザインは、ベルトーネに在籍してたマルチェロ・ガンディーニ作です。エスパーダのフロントフェンダーには、このエンブレムが誇らしげに付いています。
マルチェロ・ガンディーニと言えば、ミウラやカウンタック等も手掛けており、当時のイタリアンスーパーカーでさり気なく付けられていたこのエンブレムを目にしてた人も多いかと思います。このエンブレムこそがデザインをしたベルトーネの証しです。

スーパーカーブーム当時、カウンタックやフェラーリ512BBと言った主役級のスーパーカーに人気を奪われてエスパーダは脇役的な感じで人気はイマイチだったように思います。今となってはこの手の車の良さというのが本当の意味で理解出来きます。
当時、の子供達がこの手の車にイマイチ心に響かなかったのは…ランボルギーニなのにリトラクタブルライトじゃない!…とか、そう言った単純な理由だったのかも知れません。その為に、スーパーカーブームの最中、Lamborghini Espadaの写真ですら、じっくりと様々な角度から見た事はなかったのではないでしょうか?

エスパーダは完全4シーターのスーパーGTとして設計されました。車名のエスパーダとは、スペイン語で「剣」を意味します。そう言えば、長くシャープなボディが剣に見えますね。そうそう、ボディのリヤサイドに入れられた車名のエンブレムは「剣」をモチーフにデザインされています。この写真で、「剣」がモチーフとなった車名のエンブレムが確認出来ますね。
ちなみに、エスパーダはシリーズ1~3の3種に区別され、1968-1970年に生産された生産台数186台のS1、1970-1972年に生産された生産台数575台のS2、1972-1978年に生産された生産台数456台のS3に分かれています。

(c)ヒラマサ:VW GOLF COUNTRY ENTHUSIAST
脇役的スーパーカーだった為に、当時、写真でも見る事の出来なかったコクピットの様子です。イギリス仕様の為に日本と同じ右ハンドルです。

(c)でかバン:みんカラ「ぼちぼち行きましょ!」
フロントには12気筒エンジンが乗っかってます!現在のコンピューター制御のエンジンと違って、ウェーバー製のキャブレターです。1機で2気筒をカバーしますので6機ともなれば壮観です。カウンタックやミウラのエンジンはよく見てたけど、エスパーダに積まれたエンジンは、この年になって初めてみたような…。とは言っても、エスパーダのエンジンはミウラと同じエンジンですけどね。当時発表の最高速度は260km/h。

(c)ヒラマサ
ご存知ランボルギーニのエンブレムです。国産車にありがちな安っぽいプラスチックにメッキなエンブレムと違って、ランボルギーニに限らず欧州車のエンブレムからは、メーカーのポリシーが強く感じられますね。

(c)ヒラマサ
そして、当時のスーパーカーのほとんどが70タイヤでしたが…、70タイヤでも十分にカッコいい!と言うか、70タイヤじゃなければ似合わないと言った感じですね。そのようなデザインの処理も含めてスーパーカーなんだろうなぁ。
