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TOYOTA アレッサンドロ ボルタ

TOYOTA アレッサンドロ ボルタ

2004年、突如公開されたトヨタハイブリッドスポーツ。
ハリアーのハイブリッドシステムを使って408psへ。

TOYOTA アレッサンドロ ボルタ

2004年2月下旬、イタリア発として発信された「トヨタハイブリッドスポーツをジュネーブモーターショーに出展」というニュースが世界中を駆け巡りました。事前情報などなく、トヨタの正式なアナウンスでも、この車の発表は一切ありませんでした。それだけに、この「トヨタハイブリッドスポーツ」のニュースは衝撃的でした。
その為、当時、この驚愕のスポーツカーに対しての情報は乏しく、当然トヨタの出展と思われていたのですが、実は、G・ジウジアーロが率いるイタルデザインが手掛けたコンセプトカーという事が後に判明しました。

“アレッサンドロ・ボルタ”とネーミングされたこの車は、ジュネーブモーターショーのイタルデザインのブースに飾られていましたが、イタルデザインのコンセプトカーとしては異例のメーカーエンブレム(トヨタ)が付けられていました。イタルデザインは、日本とのつながりは深く、古くはスズキフロンテクーペやイスズ117クーペから始まり初代日産マーチ、初代トヨタアリスト、スバルアルシーネSUVなど熱烈なファンの多い日本車のデザインを多数手掛けています。

ジュネーブモーターショーはイタリアのカロッツェリアの自らの作品を発表する場として良く知られています。ピニンファリーナはフェラーリのニューモデルを発表する場として、このジュネーブモーターショーを選んでいるし、イタルデザインも重要視しています。
カロッツェリアとしては“交渉の場”として必要な場所だが、こうしたコンセプトカーには、2通りあるといわれています。1つは、自動車メーカーの協力を得て作品を制作し、そのメーカーに強烈に売り込む場合。もう1つは自らの作品として自由に作りあげる場合です。
このトヨタのパワーユニットを使った“アレッサンドロ・ボルタ”は当然前者にあたり、それもトヨタからの“相当”な協力があって作られたと言える車です。何しろ、この“アレッサンドロ・ボルタ”は、当時まだトヨタが発表していなかった、ハリアーのハイブリッドシステムがミッドシップにマウントされていたからです。しかも、システムのトータルパワーや最高速度、0~100km/h加速データまで明らかにされていました。いくら机上の数値だとしても、トヨタの“相当”な協力がなければ実現し得ない事なのです。
“アレッサンドロ・ボルタ”は未発表の極秘であるべき新世代技術をイタルデザインに与えていました。これは、単にデザイン部ばかりでなく、ハイブリッドの開発現場を含めた広範囲な連携があって不思議ではないと考えられ、トヨタからの「販売も視野に入れてのコンセプトカーなのでは?」と噂された程でした。

そして、肝心の性能面では、ハリアーのハイブリッドシステムを使ったそのトータルパワーは、408psを発揮し、最高速度はリミッターである250km/h。0~100km/h加速は、わずか4.06秒と発表されています。それでいて燃費は52リットルのガソリンタンク満タンで700kmの走行が可能という。燃費は約13.5km/Lということだから400ps級のスポーツカーでは従来のガソリン車の2~3倍の燃費を記録することとなります。

“アレッサンドロ・ボルタ”の全長は4300mm、全幅は2000mm。ランボルギーニやフェラーリなどの超ド級のスーパースポーツカーに近い存在です。
「この“アレッサンドロ・ボルタ”は、単なるイタルデザインのデザイン提案なのか?それとも、販売に向けられたプロジェクトなのか?…結論が出るのはもう少しだ。」と言われていましたが、デビューの可能性は完全に消えて無くなったようですね。

TOYOTA アレッサンドロ ボルタ

(写真:左)赤で統一されたコクピット。横3列の3人乗りで真ん中がドライビングシート。マクラーレンF1と同じシート配列です。
(写真:中)エンジンはV6、3.3Lで250ps程度を発揮する。エコスポーツがコンセプトなので、エンジンは控えめのパワー。
(写真:右)モーターは160ps、4WD用のフロントモーターは50ps程度、エンジンと合わせたシステムパワーは408psと発表されました。


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コメント


だが残念ながら、このアレッサンドロボルタは、生産及びに市販できる確率がなく、まさに幻に終わってしまったスーパーカーともいえるのだろう。

このボルタは市販そのものが凍結(デーレーレー)してしまったんですね
それが幻に終わったきっかけですよね

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