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日産 R390GT1 ロードゴーイングバージョン

日産 R390GT1 ロードゴーイングバージョン

400psのレーシングカーが公道を走る!?
ル・マン出場権獲得の為の苦肉の作、市販車ラインナップにロードゴーイングモデル。

日産 R390GT1 ロードゴーイングバージョン

6月にフランスで行われた伝統の耐久レース、「ル・マン24時間レース」に出場した日本車として、最高の成績でフィニッシュした車である、日産「R390GT1」です。

日産 R390GT1 ロードゴーイングバージョン

1997年6月、ル・マン・サルテサーキットに3台のGT1マシンが現れました。日産「R390GT1」と呼ばれるその車は、かつて日本のモータースポーツ界で大活躍した車、R380のネーミングイメージが与えられ、日産が「ル・マン24時間レース」に勝利するために製作したプロトタイプマシンです。
「ル・マン24時間レース」のGT1クラスに参加する為には、市販車としての販売実績という事が問われるのですが、日産の市販車ラインナップの中には当初「R390GT1」は存在していませんでした。「ル・マン24時間レース」の純潔のレーシングマシンとして誕生した「R390GT1」ですが、GT1である以上1台以上の市販車が存在しなければならない為に、その後市販を目的としロードバージョンが製作されました。かくして、ようやくGT1としての出場権を獲得することとなりました。
ル・マンでは「R390GT1」は、予備予選から圧倒的速さを見せ1995年度優勝のマクラーレンはおろか、1996年度のGT1クラスチャンピオンマシンの911GT1ですらも、「R390GT1」の速さには手を焼くことなったのでした。
この時点で日産は「今年のル・マンは勝ちに行く」とまで宣言し、それが嘘や見栄ではない事を実際に証明してみせてくれたのでした。

「R390GT1」の製作にあたっては日本側の中心としてnismoチームが存在していましたが、その作業の多くはトム・ウォーキンショー率いるTWRとデザイナーのトニー・サウスゲート氏に委ねられていました。
短期間に勝てるマシンを作り上げレースをマネージメントする為には、彼らの豊富な経験と知識が、どうしても必要だったわけです。TWRがジャガー時代に使用していたシャーシをベースに造り替え、日産がグループCカー時代に作り上げた3.5リッターV8ツインターボエンジンをGT1規定に合わせてリファインし搭載。シャーシデザインは、トニー・サウスゲートが行うという体制で、「R390GT1」は完成したのです。

速さで実力をアピールした「R390GT1」も、決勝になると意外なほどのモロさをさらけ出す事になります。スタートして1時間~2時間は快調にトップ争いを演じるものの、その後、エントリーした3台の「R390GT1」は、ミッション系にトラブルを抱え、次々と予定外のピットインを余儀なくされてしまた。
その後、満身創痍となった「R390GT1」は、23号車が唯一12位で完走。
スタート前の期待とは大きく異なり、まさに屈辱的大敗を喫しました。
それから約1年、日産は「R390GT1」の熟成にエネルギーを注ぎ、来るべき1998年度ル・マン24時間レースを目指します。1998年には、ポルシェやマクラーレンの他、トヨタ・メルセデス勢も参戦と噂され、それらを迎え撃ち、勝利を手に入れる戦いでした。
そして1998年、ル・マン・サルテサーキット。1年間徹底してテスト&熟成を行った「R390GT1」は、再び3台のマシンをワークスとして持ち込み、更にプライベートチームも1台の「R390GT1」を持ち込むこととなりました。
しかし、「R390GT1」のライバルとなる強敵が恐ろしいほどにまで牙を向いてくるのでした。その結果「R390GT1」は、苦戦を強いられる事とな、ライバル達の進化が予想以上で、昨年圧倒的速さを誇った「R390GT1」のスピードは、もはや1世代前のものとなっていたのです。

日産 R390GT1 ロードゴーイングバージョン

さて、注目のロードバージョンは1997年6月の「ル・マン24時間レース」以降、更なる進化を受けて同年の秋に発売を予定していました。
ル・マンのオフィシャルプログラムの中では価格は550万フラン(当時のフランスの通貨単位1フラン22円で換算すると1億2100万円)という記録があったのですが、日本国内では1億円での販売予定でした。

気になるスペックはというと、搭載されたエンジンは、3.5リッターV8ツインターボの「VRH35L」で、レース用エンジンと同じエンジンを使用し、最高出力はレース用の630psからロードバージョンは400ps程度に抑えられています。
カーボンモノコックボディに、縦置きエンジンと6速シーケンシャルトランスミッションを搭載した乗員2名のミッドシップ・スポーツカー。シャシーは、ニッサンR390GT1用に新たに開発された4輪ダブルウィッシュボーンにABSやトラクションコントロールなどを採用し、操縦安定性及び安全性を極めて高い次元で達成しています。
1998年には初期モデルより若干の改良が施された。スタイリング上の最大の改良点は、ロングテイルを新たに追加した事と分割式のリアウィングを省いた点です。
このリア形状の改良により、R390GT1は空気抵抗係数とダウンフォースの両面にわたって空力特性を大幅に向上し、日産3.5リッター・V8・ツインターボエンジンの大出力を十二分に発揮できるようになり、400ps程度に抑えられていたパワーも550psへと引き上げられています。
またトランクスペースにも改良が加えられている。サイドシルは、フロント・ホイールからの空気流を強化するデザインに変更され、この変更によりフロントエンドのダウンフォースと同時に車両全体の空力バランスも改善されました。

ロードバージョンのマシン製作はル・マンでも手掛けたTWRが担当し年間で20台前後の生産を予定していたのですが、結局販売には至たりませんでした。

ロードバージョン主要諸元(1998年型)
全長 4,720m、全幅 2,000mm、全高 1,140mm、車輌重量 1,180kg、エンジン型式 VRH35L
排気量 3,495cc、最高出力550ps/6,600rpm、最大トルク 65kg-m/4,400rpm



日産 R390GT1 ロードゴーイングバージョン

(写真:左)ルーフトップからリアに流れる曲線とリアフェンダーから跳ね上げられたテールエンドのS字曲線が個人的に美しく感じる。
(写真:中)リアカウルには、ウイングのステーが通る為の穴が切られている。ロードバージョンもレース用と同じカウルが使われている。
(写真:右)ロードゴーイングバージョンでは、ル・マン24hレースを走ったR390GT1マシンのエンジンをディチューンした「VRH35L」を搭載。


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