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素人レベルでも問題を感じれない日本

ばら祭りポスターデザイン

2010年と2011年の福山ばら祭ポスターデザイン優秀賞の作品です。

ばら祭ポスターデザイン募る

福山祭委員会(会長・羽田皓福山市長)は、2012年5月19日、20日の両日に市中心部で開く「福山ばら祭」のポスターデザインを募集している。

A3判縦長の未発表作品とする。プロ・アマチュアは問わない。図柄には、「伝えよう!ローズマインド ―心にあざやかなばらを―」のテーマ、ばら祭のロゴ、ホームページのアドレスを必ず取り入れる。

締め切りは1月31日(必着)。所定の応募票を添える。2月上旬に審査。優秀賞には賞金7万円(未成年には同等額の記念品)を贈る。市観光課=電話084(928)1043。



そして、今、来年2012年5月に開催される、ばら祭のポスターデザインがプロ・アマ問わず広く募集されています。いやぁ~、市長さん。こういう案件は、ちゃんとプロのデザイナーさんに依頼して下さいませんか?

他の公共事業でコンペがあるとプロの業者しか参加出来ないじゃないですか?…いや、素人が参加したくてもそう簡単には参加出来ない現実というのもありますけど…。
でもね、デザインだったら大掛かりな重機を使う事も無いし、絵の具なんて誰でも簡単に手に入れる事が出来るからと、そのような理由で「プロ・アマ問わず」って事で間口が広がってるとしたなら、それはプロのデザイナーとして心外だなぁ~。


なんだかね、このようなデザインコンペの募集を見る度に、私はデザイン業界が世の中に必要とされていない実態を見せつけられているようで,とても辛い心境になります。プロもアマチュアもあったもんじゃない。私は何の為に高い学費を支払いデザインを学び、そして、それから人生をデザイン一筋にかけて来たのだろうか?と自分の人生そのものが打ち砕かれる思いで、このようなコンペを見ています。

ホント冗談じゃない!って言いたい気持ちでいっぱいです。

それに、このコンペにプロが参加する事でどんなメリットがあるのでしょうか?コンペじゃなく、デザイン会社に普通に仕事依頼でデザインを頼んだ場合、普通に賞金の7万円以上請求されますよ。もちろん、7万円以上請求する以上は、上記優秀賞以上のレベルに仕上げてくると思いますけどね。そうじゃなきゃ胸張ってプロとは言えないよなぁ~。だから、プロから見て魅力的な賞じゃないのですよ。更にこの賞を取る事で、更なる飛躍が期待出来るとか、そういうのも無いし…。

「プロ・アマチュアは問わない。」ってありますけど、実際にはプロは参加してないんじゃないかなぁ~?そうなると、福山市を代表する一大イベントなのに素人の趣味レベルのデザインで済ませてしまえるイベントというのも如何なものか?って思っちゃうわけで、こういうイベントの仕事で積極的にプロを使って活性化しなきゃならないのじゃないの?って個人的には思います。

薔薇バス

他にも、この福山ばら祭のイベントで毎年子供からデザインを募られ誕生してるバスがあります。バスにペイントする業者は勿論プロなのですが、子供の絵を忠実に施工しちゃうものだから、ハッキリ言ってバスが落書きされたような状態でなんだか、みっともない気がしてます。
そりゃ、地元民はこのバスが福山バラ祭のイベントで子供達の絵が選ばれて施工されているって事を知ってるから何とも思わないでしょうけど、他所の人が福山に訪れてその事を知らない人が、このバスを見たらどう感じるだろうか?

身内の盛り上がりで喜んでるのもいい加減にしろよ!って思うわけです。プロを差し置いて素人で遊んで喜びプロの活躍出来る現場を奪い、卵やヒヨコの育成と力を入れ、卵やヒヨコが育った時にその子達を何処に向かわそうとしているのか?育成という名の潰し行為(当Blog内リンク)。プロの為にもならないし、これからの子の為にもならない事を町ぐるみでしている愚かさに気がついて欲しいと思います。

壁画

これは、海外の壁画です。ARTとして立派に成立してるしプロがプロである理由もちゃんと存在してます。

堤防に描かれた絵

こちらは地元、横山海岸海水浴場の防波堤に描かれた壁画(当Blog内リンク)です。地元高校美術部の作品です。防波堤に心ない落書きが多く描かれ問題だったので、地元高校美術部に描かせたものです。
だけどね、こうやって福山の街を見回してみると、結局、素人の作品で溢れかえり、とても綺麗な街づくりをしてると誉められるものではないと思います。

結局、市は単に制作費をケチる為の手段にコンペという方法を取っているに過ぎず、デザイン業界を潰してる行為と言われても文句は言えないでしょう。市の一大イベントを告知する為のデザインなのに、アマチュアのお遊びで済まそうとする、そのような感覚で済まされてしまえるデザイン業界って…。いくらプロとして人生を賭けて頑張って来ても、結局、報われる事の無い社会を市が作ろうとしてるのですからね。空しいものです。

数日前に、「グローバルな価値観でグローバルな評価基準を(当Blog内リンク)」というのは、まさにこのような事。日本独自の馬鹿みたいな価値基準が横行していて、それは世界では全く通じない。そんな日本がグローバル社会と言いながら世界に…というのは端から見ていてあまりにも滑稽です。

こんな馬鹿げた事がまかり通る世の中ですから、産業崩壊へのカウントダウン!(当Blog内リンク)はかなり深刻なところまで来てると思います。しかし、それに気が付かない多くの人々…。




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コメント


プロが描く作品は、技術的に上手いとは思いますが、それが必ずしも良い作品であるとは言い切れないと思うのですが。。。
素人ならではの、既成概念にとらわれない豊かな発想で、人々の心を打つ作品を描いたものも、多数見受けられます。
プロとしての批判は理解できますが、実力が有るならば作品でそれを実証してほしいものです。
一般人は芸術作品を観るときに、アマチュアとかプロとかそんなことは関係なく、好きか嫌いかで作品を観るのであって、肩書きや理屈など必要ありません。
ばらバス企画は、少年たちの芸術への興味や参加意欲の高揚に大変役立っていると思いますよ!
プロとして広い心で見守って欲しいものです。

見る目が育たなければ何もなりません

♪アマチュア代表 さん

私はプロ&素人で線引きはしていません。素人レベルと言ってるのです。プロもアマチュアも含め、レベルが低いから問題だと感じてるのです。

「好きか嫌いかで作品を観るのであって、肩書きや理屈など必要ありません。」

確かに好き嫌いで見るでしょうが、好き嫌いの判断をするのも、その人なりの成長に左右されます。子供の時にジャンクフードのスナック菓子が好きという感覚と、大人になってコース料理を嗜み良さを知るのとではレベルが違い過ぎる。

昔の私も含め、多くの方が「広い心」でジャンクフードレベルを見守って、成長しきれず失敗して来たのだと思います。
これは私が通って来た道でもあります。ジャンクフードレベルで凄いとか、親しみやすいとか、そういった変な甘さで酷いものばかりで溢れかえってるじゃないですか。

見る目が育たなければ何もなりません。

そして、最後に、街を見て下さい。プロの作品がどれだけありますか?
アマチュアとプロの描いたものが混在してるなら兎も角…、アマンチュアばかりじゃないですか。
それは、アマチュアの方が成長してプロになったとしても、活躍する現場が無い事を意味します。そういう世界を広い心で見守ってれば良いのでしょうか

コメントありがとうございます。
しかしながら、活躍する現場が無いのは、プロであるあなた方の責任であって、世の中に責任転換しても仕方のないことではないでしょうか。。。
クリエィターとして先頭に立って道を切り開いて行くべきであり、不満を言えば言うほど負け惜しみにしかきこえませんよ!
どの様な環境であれ、実力を発揮して成功している人もいるわけですし、プロのアーティストとして、ドリーマーでなくドリームメーカーになっていただきたいものです。
どんな業界であれ、出来ないことの言い訳を言っているうちは良い仕事はできないと思います。
アマチュアが目標とするアーティストになられることを期待致しております。

見守るという事

♪アマチュア代表 さん

>活躍する現場が無いのは、プロであるあなた方の責任であって、世の中に責任転換しても仕方のないことではないでしょうか。。。

それは重々承知しています。
そして、当初のアマチュア代表 さんの書き込みによるコメントの趣旨と内容が、「アマチュアとプロの線引き~アマチュアを広い目で見て欲しい」との趣旨から、「私どもの責任~世の中に責任転換」と変わってますので、話の筋がおかしくなってきてますが、私は世の中への責任転嫁するつもりも全くありません。

ただ、自分達プロがして来た事の実情を知って頂きたいだけなのです。それも、これからの世代であるアマチュアを広い目で見るからこその思いです。
何でもかんでも「良いね。良いね。素晴らしいね。」って言う事だけが「アマチュアを広い目で見る事には繋がらない」という事を私は言いたいわけです。
それに薔薇バスにしても、いくらアマチュアと言えど、作品が使われるという事は商品になるわけです。これからの世代を伸ばす為に…って言うのとは、また別問題の事です。建築家を目指してますという素人が、素人案で作られた建物に住んでみたいと思いますか?
クリエイティブには答えが無い。自由な発想…というような言葉だけが一人歩きし、その言葉で全てが受け入れられてしまう事に疑問を感じませんか?

>活躍する現場が無いのは、プロであるあなた方の責任。

そうです。その通りです。
そして、新しい感性の発掘だの、若い芽の育成だのと多くの方が言い、多くの場でアマチュア代表さんの言う「少年たちの芸術への興味や参加意欲の高揚に大変役立つ」という試みが行なわれています。
しかし、そのような若い世代がプロになりたいと、プロを目指しても我々のような大人が善かれと思ってしてる行為で芽を摘む結果になってる事を多くの方に知ってもらいたいのです。それがこのBlogで伝えたい事です。Blogだから思いを書き記す行為は当然の事です。
そのBlogを読んで「プロとしての批判は理解できますが、実力が有るならば作品でそれを実証してほしいものです。」と言われましても…。もちろん、このBlogで自身の活動報告もしてますし話題は様々です。
たった1つの記事だけ読まれて「作品でそれを実証してほしい」と言われましても、私の作品もちゃんと載せてますよ。…としか言いようがありません。

http://kbrand.blog9.fc2.com/blog-entry-1403.html
上記リンクは、企業がデザイナーを目指す学生の支援と称されて、一見は心温まるような話題ですが、私はこのような話の裏の顔も知ってます。
リンク先に書いた通りです。デザイン費コスト削減の為に将来を夢見る学生が利用されているのです。そんな状況を、私はとても微笑ましく見守っては行けません。自分達がして来た結果だと知るからこその活動の一環がこの記事でもあるわけです。

最後に、「一般人は芸術作品を観るときに、アマチュアとかプロとかそんなことは関係なく、好きか嫌いかで作品を観るのであって、肩書きや理屈など必要ありません。」と言われてましたが、プロとアマチュアの線引きしてるのは、コメント文から見ても、アマチュア代表 さんのような気がしますよ。

プロとアマチュアの線引き、あって当然じゃないですか。。。
作品に線引きの必要が無いと言ってるのであって、プロは作品を提供することによって報酬を得ており、アマとは絶対的な違いがあるではないですか。。。
そこに、線引きが必要無いのであれば、プロとはいったい...?

クリエィターを志す人々は、それが好きであることが絶対的な要素であり、継続の源となっていると思いますが、貴殿はいかがですか?
貴殿のコメントからは、この仕事に対する苦しみが伝わって来ます。
好きなことをして、収入を得ているのであればこんな幸せなことはありませんよ。。。。。
世の中がどうであれ、アーティストとしての己の道を突き進んでください。
今後のご活躍を期待いたしております。

世界で活躍しているアーティストも友人におりますので、機会があればご紹介したいものですが・・・

?

♪アマチュア代表 さん

あなたの言ってる事は支離滅裂ですよ。

>作品に線引きの必要が無いと言ってるのであって、プロは作品を提供することによって報酬を得ており、アマとは絶対的な違いがあるではないですか。。。
そこに、線引きが必要無いのであれば、プロとはいったい...?


これは私が本文中で言ってる事です。
そこにアマチュア代表 さんは「アマチュアに寛大な心で接しろ」と言って来たのではないのですか?

アマチュアだろうがプロだろうが、仕事となれば条件は同じ。作品が全てだと思います。しかし、コンペにせよ一種の仕事なのにプロアマ問わず素人レベルの作品でOKが出せる事に問題を感じてるだけです。

アマチュアの作品をポスターやバスに使うのは全然構わないです。そのかわり、「お前らプロよりも凄いだろう!プロの肩書きを持ってるお前らは何をやってるんだ!」と言うような作品であって欲しいと願うのです。しかし、そういう作品も出て来ないし、プロにもの申す人もいない。

私がこういうある意味挑発的な事を言わなければ、噛み付いてくる人もいない。それだけ、普段はクリエウティブに対して無関心なのだろうと思います。

アマチュアは作品を考えるときに、仕事とは考えておりませんよ!
ただひたすら楽しんでると思いますよ
コンペに対する妬みとしか感じませんが。。。

貴殿のように、賞金額が低いからプロが参加しないとか、魅力的な賞ではないとか、結局はそれが本音なのかと感じてなりません。
貴殿こそ支離滅裂で、言ってることに一貫性が無いのでは……

素人レベルの作品が選ばれることに不満があれば、プロとしてその企画に参加し、実力を見せつければ良いのであって、企画や選ばれた人を批判するのは筋違いですよ。
プロが難しいからアマチュアにもどってとか、貴殿こそ都合よく使い分けしているのでは???

私が言いたいのは、最もらしい理由で、アートを楽しんでいる人々を批判してほしくない、それだけです。
皆がプロを目指してる訳ではありませんので。。。
よって、アマチュアに寛大な心でと申し上げたのです。

プロ

♪アマチュア代表 さん

>アマチュアは作品を考えるときに、仕事とは考えておりませんよ!

しかし、作品を募集する側は仕事として考え募集してるでしょう。本文中で言えば薔薇まつりのポスターに使用するという名目で…。
そういう、仕事のあり方が当たり前になってしまうと、誰も仕事にお金を出したがらないようになってしまう危険がある事を言ってるのです。

現にプロの現場がそうなって来ています。これも、我々プロの責任と言われてしまえばそうなのかも知れませんが、我々プロだけの問題でもないような気がします。
プロも育たなくなれば、プロを夢見るアマチュアもね。

>貴殿のように、賞金額が低いからプロが参加しないとか、魅力的な賞ではないとか、結局はそれが本音なのかと感じてなりません。

プロとして、それで、生計を立てている以上、当たり前でしょう。
「プロは作品を提供することによって報酬を得ており、アマとは絶対的な違いがあるではないですか。。。」…これも、アマチュア代表さんの言葉です。

>最もらしい理由で、アートを楽しんでいる人々を批判してほしくない、それだけです。

誰がアートを楽しんでいる人々を批判してる?…って???
ある事ない事でっち上げるのもいい加減にして欲しい。
私が批判してるとすればアートを楽しんでいる人々を食い物にしてる連中を批判してるのです。

>プロとしてその企画に参加し、実力を見せつければ良い

それはアマチュアの考えです。
実力を見せつけ喜べればそれで良いというのはアマチュアだから出来る事です。しかし、プロはそれで生活をするからプロなのです。実力を見せつけてもお金にならなければ、生活が脅かされる事になりますし業界の活性化にもなりません。

「予算浮かせたいがために公募しアマチュアを利用したがる企業」を増やさない為にも…、それは、アートを楽しむアマチュアの為にも、プロを目指すアマチュアの為にも、そして、プロの為にも。
だから、業界を崩壊させるような行為は出来ないのです。

ちょっと話がズレてしまうかもしれませんが(いや、ズレないかな?)割り込み失礼します。
僕はプロの肩書きを伏せて出身地の祭りのアマチュア(というか一般)公募に応募してグランプリを獲得したことがあります。賞金は、普通に仕事で請けるよりもずっと安い額だし、勝たないとそれさえ得られないので博打のようなものでした・・・というよりギャラの為じゃない。しかし勝って採用されました。その目的は、もう何十年も続いている街のその公募の質が年々落ちて行き、そのレベルの低さからか、応募する人達の活気さえ感じられなくなっていたので、それに正しい流れを取り戻させる為です。落書きみたいなものばかりになって、審査員はそんな中から大賞を選ばなければならなくなっていた。だから「これぐらいのパワーのあるものを」というものを示すためであり、また市民として自分が欲しいものを自分で作ったという意味合いもあります。
http://artshrine.blog9.fc2.com/blog-entry-2338.html

企業が金が無いからアマチュアから広く募集ばかりしているというのは、間違いなく間違っています。その理由を悟られないようにうまくやっている企業もあります。中には本当に市民パワーを表したくてやっている企画もあるでしょう。そこの仕分けが曖昧になりがちで、こちらのコメント欄が妙な方向に行ってしまっているんだと思います。

アートを食い物にしている連中・・・・
プロサイドからの見方はそうであっても、素人からみれば喜ばしい企画も沢山あると思いますが。
果たして、コスト削減の為だけに素人の作品を利用しているのでしょうか?
企画によって、それぞれ目的があると思うのですが。

プロが参加しない理由、本音は作品が評価されなかった場合、プロとしてのプライドに傷が付くからではないですか?

素人参加型のコンペが、アートを志す若者の芽を摘んでいるとは思われませんが、素人の参加によって、プロの領域が脅かされるとしたら、それはいかがなものでしょう・・・・・

貴殿のお気持ちは理解できますが、プロである以上、よい作品を世に送り出し、作品によってそれらを訴え、社会の評価を得るのがアーティストとしてできることではないですか?

この様な素人考えのコメントに対し、真剣に回答くださる貴殿の姿勢には、心より敬意を払いたいと思います。
本当にこの業界を愛してらっしゃることが伝わって来ます。

同じ、アートを愛する者として立場は違いますが、このような場が持てましたこと、嬉しく思っております。

機会があれば、お逢いして意見を戦わせてみたいですね。
今後ともよろしくお願い申し上げます。
失礼お許しください。
感謝

公募

♪Morito Suzuki さん

私も過去、何度か一般公募に参加しました。
結果は最優秀賞を頂き商品化されたものもありますが、今思えばレベルの低いものです。そして、その他のほとんどは散々たる結果ばかりでしたけどね。

そして、選ぶ基準は何なのか?…と疑問を感じるコンペも多々ありました。

良くも悪くも経験

♪アマチュア代表 さん

>プロサイドからの見方はそうであっても、素人からみれば喜ばしい企画も沢山あると思いますが。

これに関しては、私は幾度となくプロの現場でアートを食い物にしているところを目の当たりにしました。
仕事の打ち合わせで、「イラストが欲しい」となった時、プロに依頼すると料金が高い。予算オーバーになるから、何処かに学生さんとか、絵を学んでる人はいないのか?と言うような話が良く出ました。
プロの現場で採用されるという言葉に学生さん達大勢は凄く喜んで、タダで沢山の絵を描いてくれるのです。純粋に絵が好きという気持ちのままに…。そして、企業では作品が多数集まり選び放題で喜べるのです。
そんな事が、全て、新人の育成と言う名目の元で行なわれてたのです。

勿論、全てがそんな企業ばかりではない事は重々承知してるつもりですが、昨今のプロの現場の異様なまでの値下げ状況やそんな現場ばかりを目の当たりにしてますと、プロの現場に危機的なものを感じますし、自分の通って来た道で見た事…、そして、自分もその現場に加担してた(仕事上会社の命令で避ける事が出来ない)事もあり、プロを夢見て頑張る学生さん達の事を考えると、とても居たたまれなくなるのです。

>プロが参加しない理由、本音は作品が評価されなかった場合、プロとしてのプライドに傷が付くからではないですか?

そのプライドは無い!って言えば嘘になるでしょう。
だけど、私も過去には、沢山の公募に参加してきました。プロ&アマの一般公募も含め、プロだけのコンペにも。(プロのコンペは、ほとんど格好だけのデキレースが多いです。)業界の嫌な部分を見過ぎてきました。だから、余計にアートを食い物にしている連中が許せなく思えるのです。

私もプロである以上、良い作品を世に送り出す事は当然の事として行動で証明していきたいと思います。
この部分は言葉でいくら反論しても、行動で証明出来なければ意味の無い事ですから、思う存分叱咤して下さい。
今は、それに応えられるよう頑張りますとしか言えません。

最後に、私はアートを楽しんでいる人々を批判するつもりは毛頭ありません。この記事の「素人レベルでも問題を感じれない日本」もアートを食い物にしているプロの現場にもの申す為の記事です。

公募があるから楽しむ為に応募するというのは当たり前の行為です。それをとがめる事も間違った行為でしょう。だけど、Morito Suzukiさんの言われている、「企業が金が無いからアマチュアから広く募集ばかりしている」というのは、私も明らかに間違ていると思います。

「企業が金が無いからアマチュアから広く募集ば かりしている」…これは貴殿の発したコメントに対して、鈴木盛人氏が間違っていると言っているのではありませんか。。。?
決して、企業のやり方に対して間違っていると言っているのではないと思いますが。。。

文脈

♪アマチュア代表 さん

Morito Suzukiさんの言葉は、「企業が金が無いからアマチュアから広く募集ばかりしているというのは、間違いなく間違っています。」という言葉の後に、「その理由を悟られないようにうまくやっている企業もあります。」と続き「中には本当に市民パワーを表したくてやっている企画もあるでしょう。」と流れています。

私の言う事が間違っているというのであれば、「その理由を悟られないようにうまくやっている企業もあります。」と言う言葉にはならないでしょう?
そして、「中には本当に市民パワーを表したくてやっている企画もあるでしょう。」とそういう企業ばかりじゃない事もフォローされています。

私の言う事が間違っているという趣旨だと、その後に「何故ならば…」とMorito Suzukiさんの私が間違っている事への考えが書き記されるでしょう。
「その理由を悟られないようにうまくやっている企業もあります。」と言う言葉にはならないと思いますよ。
更に、「中には本当に市民パワーを表したくてやっている企画もあるでしょう。」の「中には本当に」という言葉も不要だと思います。

私は文章の一部からだけではなく、全体の流れから読み取ったつもりですが…。

これに関しては、もう一度ご本人からコメントをいただけると有り難いですね。

>企業が金が無いからアマチュアから広く募集ばかりしているというのは、間違いなく間違っています。

すみません、この部分の書き方が悪かったので意味が伝わりにくかったですね(汗)

企業が「素人にやらせれば予算が浮く」というような思惑でコンテスト形式にするのは間違っていると言いたかったのです。コンテストにはコンテストでかねればならない、ちゃんとした理由があるべきなので、単に「予算が無いから」なんていう理由で行われるものは応募者に対しても失礼です。

ここで話がぐちゃぐちゃになっているのは、具体的にどれが良いコンペでどれが悪いコンペかという実例なしに「良い企画もある」「悪い企画ばかりだ」みたいな話になっているからでしょう。実際に主催者の思惑に白黒つけるのは容易い事では無いです。

さらに話を複雑にしてしまったのは「予算浮かせたいがために公募したがる企業」を批判するKOJIさんの本来の主張に「アマチュアにやらせるからクオリティが低い」みたいなアマチュア批判的な含みを入れてしまった事でしょうね。僕は万が一、アマチュア公募で素晴らしい作品が応募されたとしても、そのクオリティとは別に、企画した側のあざとさはチャラにはならないと思うのです。それが企画するプロとしての誇りであるべきだと。

また話がズレるかもしれませんが(いや、ズレないかな?)、僕は勿論、自分の作品をタダにしたり自ら価値を下げるような行為はしません。ただコンテストに関しては、「はっきりした目的があれば意義がある」と思っています。あと、普段描いているものがすべて何かの仕事というわけではなく、自分の探究心で実験的に、自分の成長の為に描いているものが結構多いです。とかく「金にならなければ価値がないもの」と判断されるビジネスの世界では、それは価値の無いものというジャッジが下るのかも知れませんが、その絵を商品化していないだけであって、絵の価値は金に置き換える事だって可能です。一番危険なのは「(自分はプロだから)金にならないからやらない」というスタンスでいると、いざという時に何の創造力も無いペーパー・クリエイターになってしまう事。

KOJIさん、休養期間にどんなものが生まれるのか、期待していますからね!驚かしてくださいよ!!(プレッシャー?)

文章を詳細に理解出来ていなかったこと、KOJIさんにお詫びいたします。
鈴木氏により、取りまとめいただけたのではないでしょうか。
私も地元福山住民として、KOJIさんにおかれましてはアーティストとして、益々のご活躍をされますこと期待いたしております。良い作品を生み出してください。。。。。。。

ありがとうございます。

♪Morito Suzuki さん

お手間を取らせてしまって申し訳ありません。
私も勿論「金にならないからやらない」ってスタンスでいるわけではなく、趣味の延長線上的な感じで描いてるものも多々有ります。
ただ、自分の価値を下げるような行為と業界の崩壊に繋がるような事は避けるように心がけています。
軽い気持ちで安請け合いしてしまったが為に、価格崩壊に繋がったり、新人やこれからの人がベテランでもこの価格で承けてくれたのだからと、更に厳しい値下げを強いられる事になるような事体は避けたいと思ってます。

そして、全体でのレベルの底上げに繋がったら良いなぁ~って希望も有ります。その為には。まず、自分ですね。
ホント、プレッシャーです。


♪アマチュア代表 さん

ありがとうございます。
私も口先だけじゃなく…ってところを見せる為にも頑張ります。

KOJIさま。初めて投稿いたしますと共に
勝手な書き込み、お許しください。
「バラポスター」というキーワードで貴殿のブログに
ヒットしました。
私も福山でデザイナー、イラストレーターとして
三十年細々と生活しております。
KOJI様と同じような経歴と申しましょうか
私も大阪芸大を卒業後、大阪のデザイン会社に就職し
27歳のときに帰省しました。
KOJI様のご意見は もっともだと思います。
しかしながら福山の文化レベル、あるいは民度と言えば
叱られそうですが、あまり高くないような気が帰省時から
ありました。
デザインとかイラストレーションなんてのは
「好きでやってるんだろ」いわゆる趣味の範疇で
捕らえられてしまうことが、多々在ったように思います。
例えば、大阪や東京の仕事も依頼されましたが
そこにはキチッとしたビジネスとしてのルールがあり
契約書や請負書等、仕事の取り交わしが
在りました。当然のことですよね。
しかし残念ながら福山(因みに私は松永出身です)
そのあたりがとても曖昧で、「チョッとデザインして」、とか
「チョッとイラスト描いて」、など、まるで知り合いの
少し絵が描ける学生にバーガー奢るから、程度の
発注のされ方に戸惑った次第です。

デザインされたものや、描かれたイラストには当然、再使用の
場合や他のメディアへの流用の場合、幾らかのギャランティー等
発生するはずですが、それがほぼ皆無なため
発案者、あるいはデザイナーはなかなか潤いのある生活が
難しいわけで・・・笑
プロとアマとの違いのご発言もありましたが
上手い、下手、と言ういう以前にそれを生業とするかどうかの
覚悟と申しますか、自分の才能、技術が依頼された仕事に
応えられれるか、というところにあると思います。
以前、大阪のクライアントから一千万クラスの
仕事の依頼がありましたが、印刷、撮影、媒体等、他業者への
支払いが六百百万を超えましたので、私はお断りしました。
と言うのも、私が窓口であるわけですから、もしもの事を
考えると、六百万の支払い義務が生じるわけです。
当時、悩んだ挙句、自宅の担保査定まで行いましたが
あきらめました。
プロは(特にフリーの方は)美しさや、カッコよさを求めると
同時に金銭的なことまで考えなくてはなりません。
今でもキツイですねえ。笑

それとグラフィックデザイナー、あるいはイラストレーター
フォトグラファー等商業デザインに関わる者には
ライセンスが無いという事です。
一級建築士とか調理師免許のような、国が発行するような
ライセンスがありません。
このことは以前から提唱させていただいてるのですが
実現されませんね。

実を言うと二十数年前、私はばら祭のロゴを制作し
ポスター等様々な仕事をさせていただきました。
ロゴに関しては前市長、羽田さんによって
「読みにくい」と言うことで現在のロゴになったようですが 笑

通常、二年の契約と申しますか、当時は福山JCが
ある程度の実権を持っており、祭委員長なる方と懇意な
間柄でしたが、福山観光局、並びにそれにたなびく
某代理店のあまりの下らなさに二年目は断った次第です。

アマの方を否定する気持ちは全くありません。
しかし、卑しくも市を代表するイベントを表現する
ポスターを考えるのであれば、少なくとも
グッとくるようなポスターであって欲しいと思います。
ポスターとチラシ、新聞広告、TV等メディアの違いに
気付いて欲しいと・・・

因みに今の福山市のロゴマークに関しても
私が経験した逸話がありますが、
あまりに長文のため控えます。

長々と申し訳ありません。

KOJIさまのご活躍を祈っております。

SAKAI

SAKAI様、ありがとうございます。
私は、この記事を書いた後に色々ありまして、現在は半ドロップアウト状態です。
SAKAI様のコメントにもありますように、金銭的なことまで考え、デザインで食べていくにはかなりの妥協が必要と感じました。
自分の求めるデザインやイラストを残念ながら周囲は求められていないように感じ、食べる為にはどうしても妥協し自分の求めるデザインやイラストを諦め周囲に合わせないと出来ない状態だと感じました。
そんな思いをして食べる為に自分の好きだったデザインを妥協していい加減な仕事をするくらいなら、そういうデザイナーさんは巷にゴロゴロいてるわけで自分までもがそんなデザイナーさんの仲間入りする必要も無いかという事で、食べる為にデザインとは全く別の仕事を選びました。
しかし、私の求めてたデザインを同じように求めてくださるクライアントさんも少数ではありますがいらっしゃって、その方達の要望で完全にデザインから身を引く事が出来ず、その方達の為だけに趣味程度にデザインをさせて頂いております。(笑)
お陰さんでストレスがかなり減り、デザインで生活の事まで考える必要が無くなり、また、以前より良いデザインを創る事に集中できるようになりました。

私もアマティアを否定するつもりもなく、SAKAI様と同様にプロとアマチュアの境というものを主催者やクライアント様にはシッカリ考えて頂きたいと一石を投じました。

アマチュアからプロとして活躍出来る原石を発掘とかなんとか言っても、プロがプロとして活躍出来る場が存在していなければ本末転倒です。
掘り起こされた原石は磨かれもせずゴミの山のようになってしまうだけなのです。その事を理解してもらいたいです。

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