FC2ブログ
2020 07123456789101112131415161718192021222324252627282930312020 09

日本の物づくりに一番足りないもの


昨日の記事、緑の桜 御衣黄(当Blog内リンク)で少しばかり出てきた、京都の伏見にある酒造メーカー「黄桜」の由来ですが、社長さんが御衣黄を好んだ事から命名されたとお伝えしました。

そして、酒造メーカー「黄桜」と言えば、キャラクターは『かっぱ』だと、ご存知でしょうか?1959年~1980年にかけて「黄桜」のCMと言えば『かっぱ』が登場していました。現在でも「呑キング」の商品で『かっぱ』が登場していますよね。

そこで、私の中で疑問が出てきました。それは、黄桜の社名由来となった「御衣黄」とキャラクターの「かっぱ」の関係は?という事です。
そこで、黄桜のホームページを見てたら「かっぱ」をキャラクターにした成り立ちがありました。

黄桜が「かっぱ」をCMキャラクターとして使い始めたのは1955年(昭和30年)。親しみやすく美味しい酒「黄桜」にふさわしいキャラクターを捜していた先代松本司朗が、「週刊朝日」に連載中の、清水崑さんが描くマンガ「かっぱ天国」に出会ったのが切っ掛けでした。それ以来50年。清水崑さんから二代目作者の小島功さんへと受け継がれ、今や黄桜といえば「かっぱ」といわれるほど広く親しまれています。

(黄桜ホームページより引用)


残念な事に「御衣黄」と「かっぱ」の関係は全く無かったのですね。ここで「御衣黄」と「かっぱ」が関係有れば歴史的にもドラマティックだったのになぁ~。

エンツォ フェラーリ

そう言えば…2006年にイタリアでのデザイン仕事を辞め、故郷山形にて独立した奥山さんが言うてました。えっ?奥山さんって誰?って…。奥山さんとは、奥山清行 氏の事で、イタリアピニンファリーナ社のデザインディレクターをされ、エンツォ・フェラーリのデザインも手掛けられた世界的なカーデザイナーさんです。

その奥山さん曰く、「イタリアにあって日本にないものがある。」そうです。

「日本の物づくりに一番足りないもの」
日本は近代化と共に過去の文化を捨ててきた。ヨーロッパのブランドは過去からの流れ、物語をもつブランドを作ってきた。経済的に豊かになったからといって文化的に豊かとは限らない。これまで育ててこなかった過去からの流れ、物語づくりが日本に一番足りない事…。

(奥山さんの言葉)


これは、ずっと私も感じてた事で、きっとイタリアの物作り載せ怪では、黄桜でいう「御衣黄」と「かっぱ」の関係なんてのも、歴史や物語を大切にするという事から蔑ろには出来ない存在なのでしょう。私が『「御衣黄」と「かっぱ」が関係有れば歴史的にもドラマティックだったのに』と思ったのもそういう事なのですよ。

日本の物作りの場合、ブランドイメージ等、歴史の流れを感じさせる物ではなく、常に断片的で、その時々の思いつき&行き当たりばったりという感が否めません。要するに、何でも有りと言う状態です。考えの元になる核がないと言えます。過去記事、時代にそぐわないロゴマーク(当Blog内リンク)なんて、まさにその典型じゃないでしょうか?

更に、過去記事ニューデザインパラダイス(当Blog内リンク)の基本となってるデザインの核。新しさの核となるのは、デザインの分析→デザインのリセット→デザインの再生。そんなわけで、既存のデザインの良い部分まで切り捨てられるわけです。また、モデルチェンジに見るデザイン(当Blog内リンク)で紹介したように、そのブランドの意味、歴史、物語は顕著に表れています。

物の良し悪しをしっかり見極め、良い所は継承し、悪い所は改善する海外の考え方に対して、日本は、何が良くて何が悪いのか分かってない状態だから、とりあえず、全部リセットして最初からやり直す。また、良し悪しが分からないと言う事はその仕事自体が理解出来ていないという事に繋がり、例え良い所を残し継承したとしても、それが良いのか悪いのか判断出来ないから、作業を手抜きしたと思われる事が嫌だから、ちゃんと作業した事を見せつける為に一から作り直してみたり…。良い物は変更する必要もないのに、変更してしまうのはその為だと思う。これは、変えない良さ・変わらぬ良さ(当Blog内リンク)という事にも通ずる物があります。




Official WEB Site
K-BRAND、ケーブランドバナー
スポンサーサイト



コメント


コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://kbrand.blog9.fc2.com/tb.php/2293-a7858bea