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福山・鞆の浦 観光鯛網

鯛網チラシ表

勇壮な一大海上絵巻…三百七十年の伝統を今に伝える!という事で、地元民である私は、観光鯛網の存在は知りながらも今の今まで観た事はありませんでした。一度は観てみたいと思いながらもついつい先延ばしにしていました。…が、今回は前売券の存在を知り、何が何でも行くように、まず前売券を買っちゃいました。

鯛網の歴史
鯛は外洋の深海で冬を過ごし、良い産卵場所を求めて3月末頃から瀬戸内海に入ってきます。5月頃に最盛になり、かつては魚島と呼ばれ海面を泳ぐ鯛の群れが島に見違えたほどでした。この海を取り囲む漁師達は、沿岸部に建網を張り、岸近くによって来る鯛をとっていましたが、沖合に群がる鯛を出向いて積極的、効果的にとる方法を考え出したのが、しばり網を応用した鯛網でした。この鯛網は江戸時代初期福山城主、水野日向守勝成の命を受け、走島の開発と鞆の沖合の海上交通整理役を担っていた走島の庄屋、村上太郎兵衛と鞆の当納屋忠兵衛の共同で、1632年(寛永9年)に考案されたと言われています。
それ以降、1916年(大正5年)まで村上家は10代にわたって鯛網を育てて来ました。その後、鯛網は瀬戸内海の各地にひろがり、地域の水産業を支え、見学に来る人も多く1923年(大正12年)、第1回観光鯛網が開催されました。太平洋戦争で一時中断された事もありましたが、1949年(昭和24年)より再開され今日に至っています。




鯛網チラシ裏

【鯛網船団の構成】
●指揮船(沖合い船)…鯛網船団の全体を指揮する船 ●網船(親船)…網をおろし、引き上げる船は2隻 ●錨船…網船の錨の役目をする船 ●生船…指揮船に判断の材料を提供し、取れた魚を運ぶ船


毎年この時期になると盛り上がる観光鯛網ですが、実は毎年赤字続きだそうです。ここ数年は、ジブリ映画「崖の上のポニョ」やNHK大河ドラマ「坂本龍馬」の影響で観光客が増え盛り上がってるように見えますが、大きな流れで見るとだんだん観光客も減ってきているようです。また漁師さんも高齢の方が多くなり、観光鯛網の存続も危ぶまれているようです。

鞆の浦の観光協会もポニョや大河ドラマの龍馬伝の一時的なブームに現をぬかさず、鞆の浦本来の伝統文化を見つめ直し確かな文化として継承し、なんとか後世に残してもらいたいと思うのですが…。

仙酔島に上陸

てなわけで、観光鯛網を観る為に観覧船乗り場である仙酔島(外部リンク)にやって来ました。この仙酔島にやって来る時に乗船した「平成のいろは丸」の話は、また後日します。

鯛網観覧船乗り場に向かって

観覧船乗り場になっている海水浴場まで続く道です。橋をくぐれば観覧船乗り場です。

鯛網観覧船

観覧船乗り場となる海水浴場です。大漁旗が掲げられている漁船が鯛網の船団で、その後ろにあるカーフェリーが鯛網観覧船です。

アイヤ節

鯛網イベントの始まりを告げる、アイヤ節の踊りです。アイヤ節とは、江戸中期に大阪から下関を経由して津軽を往復した北前船で、船頭が長い航海の慰めに唄った郷里の唄にしなやかな振付がなされたものでう。寄港する北陸のハイヤ節の影響があります。

アイヤ節の踊り子

たまには、こういった伝統芸能を鑑賞するのも良いですね。

弁財天の使い乙姫登場

アイヤ節の踊りが終わると、弁財天の使い乙姫様の登場です。そして、大漁を祈り漁船に乗り込みます。ちなみに、乙姫役は1992年までベテランのおばさんが担当してたそうです。しかし、観光客の目減りの為にリストラを余儀なくされてしまいました。1993年からは公募で選ばれた若くて綺麗なお姉様が鯛網コンパニオンとして乙姫役を担当しています。…と言っても、私の印象ではそんなに若い感じでもないし、それなりにベテランのように見えましたが、どうなのでしょう?

漁船に乗り込む乙姫

漁師さん達による樽太鼓が勇ましく打ちならされて、大漁節が浜に響きわたります。


樽太鼓&大漁節の動画です。デジカメ映像ですので、時間は短いですけどご参照ください。

乙姫様の大量祈願の舞

そして、乙姫様が「春の海」という曲に合わせて大漁祈願の舞を踊ります。「春の海」は鞆の浦が舞台の曲で、お正月になると必ずかかる、「♪ツン、ツクツクツクツン!」っていう、あの琴の名曲です。


大漁祈願の舞も動画に収めました。


エンディングに向かって、振りが大きくなります。

おめでたい紅白の餅

乙姫様の大漁祈願の舞が終わった所で、漁船の漁師さん達から一斉に餅撒きをされました。餅撒き風景の写真は…餅を拾うのに必死で撮影出来ておりません。この紅白の餅がゲットした餅です。実は5つゲットしたのですが、1つもゲット出来なかった2人の方に1つずつ分けてあげました。

乙姫

大漁祈願の舞を踊られた後の乙姫様を激写!
実は、この時、他のお客さんは観覧船に乗船されてるところで、私も乙姫様を撮影してる場合じゃないのだが…、このBlog読者の男性方の為に…。(笑)

出漁

そして、漁に向けて出発です。前を行く錨船に、後ろの親船です。

網の神様「大玉」を乗せた手船で弁天島に大漁祈願

「ハリャーヨイシャ」の掛け声に合わせ、網の神様「大玉」を乗せた手船という小さな船で弁天島の弁財天に大漁祈願に参ります。後ろの小さな白い船には乙姫様も乗っています。

漕出式

漕出式の様子です。


大漁祈願を済ませた「大玉」は親船に積まれ、古式そのままに船団は、左に3回まわります。

漁場に向けて~乙姫様凄い!

漕出式を終えた船団は、五色の吹き流し、大漁のぼりを打ち立てて鯛網船団は、大漁を求めて沖合の漁場へと出漁します。

漁場に向けて

この時、何が凄いって…、乙姫様ですよ。舳先に立ったまま微動だにしない。こっちはフェリーの微々たる揺れにフラフラしてるのに。(笑)


引きで船団を撮るとこんな感じです。乙姫様はずっと漁師さんの安全と大漁を願い同行します。ちなみに、この日は黄砂が激しく凄く良い天気で晴れているにも関わらず、どんよりと空が暗く、遠くの景色も霞んで良くなかったです。だから、写真も発色が良くなく絵面が悪いね。

漁場に到着~網入

漁場に着くと、網入れが始まります。


指揮船からの合図で2隻の親船は左右に大きく分かれながら海中深く網を下ろしていきます。この網は「大引網」「手綱」「袋」からなり、長さ1,500m、幅100mの大きなものです。

網しぼり

網を下ろした後は、「エット、エットーヨーイヤサンジャー」の掛け声も勇ましく網を徐々に小さくしていきます。


ここだけの話…この時、お客さんは漁師さんの網を引く作業に注目してますから、こっそりと別の場所から養殖の鯛を網の中に入れてるのですね。戦前は養殖もので無く、天然の桜鯛(真鯛)が獲れてたそうです。戦後の高度経済成長によって瀬戸内海が汚染されてしまい桜鯛が激減してしまったようです。

網しぼり

そして、いよいよ漁はクライマックスに突入します。鯛が大漁で上がるかどうかドキドキです。

網の引き上げ

親船が接近して網が完全に引き上げられました。

大漁に導いた乙姫様

その様子をずっと見守り続ける乙姫様です。

大漁

そして、大漁です。見事な桜鯛がたぁ~くさん!ここで、観覧船のフェリーと漁船の親船が急接近しピッタリと横付けされます。この時の私の関心は鯛ではなく、フェリーや漁船を操るプロの操縦に釘付けです。も~驚きですよ。漁船にピッタリ横付けされた観覧船のフェリーからお客さんは、親船に乗り移り、ここで獲れた鯛を購入する事が出来ます。

漁師さんとのふれあい

親船の上で鯛を買って、漁師さんとふれあう観光客達の図。鯛はこの親船の上でしか購入する事が出来ません。鯛の値段はお買得な価格です。鯛の価格はね…。(意味深)

お茶目な漁師さん

小さなお子さんに、鯛が水揚げされて跳ねる様子を真似て喜ばず、お茶目な漁師さん!

親船

鯛の販売が終わると、観覧船のフェリーは親船から離れていきます。

鯛ケース500円

買った鯛はビニール袋に入れて手渡されるのですが、そのままでは生ものですから鯛が傷んじゃいます。その為に保冷が必用となりますよね。鯛ケースと名付けられた保冷ボックスが500円で販売されているのです。鯛が安くても、保冷ボックスと合わせると結局高い買物になっちゃうのですよね。(笑)
ちなみに、私は鯛を買ってません。いつでも近くの漁協で正真正銘の天然物の鯛を買う事が出来るから…。(^_^;)
でもね、この鯛網のイベントを観てると、養殖の鯛だと分かっていても、親船で鯛を買いたくなりますね。やはり鯛を買う事よりも親船に乗り移り漁師さん達とのふれあいや、その漁をその場で体感する事が狙いだから、鯛が養殖だとか値段が安いとか、そんな事はどうでも良い気がします。

観覧船の様子

漁場から帰りの観覧船の様子です。この後、海から鞆の浦の観光を少しして、仙酔島に戻ります。

漁船団とお別れ

出発からずっと一緒だった漁船ともこの漁場でサヨナラです。約2時間の観光鯛網は地元民でも案外楽しかったです。超自宅近くで同市内のお隣の町だという事を思いきり忘れさせてくれました。(笑)




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