FC2ブログ
2019 101234567891011121314151617181920212223242526272829302019 12

デザイン業界がゴミみたいな理由

常識を打ち破れ

デザイナー達の大好きな言葉であろう、「常識を打ち破れ!」でも、私は声を大にして言いたい。「常識を打ち破る前に常識を身につけろ!」

下記文章は、とある新米デザイナーさんの切実な悩みです。

今年の4月に入社したのですが、会社をやめたいです…。私はデザイン科を卒業し今はとある会社で、グラフィックデザイナーとして働いています。小さい頃からの夢で内定した時は、すごくすごく嬉しくて毎日が楽しかったのですが…。今ではもう辞めたい気持ちでいっぱいです。

辞めたい理由は色々あってまとまらないのですが、とりあえず残業についてです。日付が変わるまでの残業は当たり前で、なのに残業時間は省かれてしまいます。例えば、80時間残業しても35時間しかしてない事にされる。職場も遠いので家に着くのは深夜になり、次の日また8時に出社しなければなりません。ストレスで肌もぼろぼろになり精神的にも肉体的にももう辛いです…。

今では仕事にやりがいを感じられず、夜になると次の日の仕事への不安で涙が止まらなくなったり、出社しても辛くてトイレで泣いてしまう事もあります。仕事を続けていく自信もありません。今は一日中パソコンに向かっている仕事より、接客や販売をやりたいな、と思っています。入社して半年で辞めたいと思うなんて、考えが甘いのでしょうか?


この悩みを聞いて、皆さんはどう思われましたか?デザインに関係ない一般の職業の人は、こんな会社辞めた方が良いというアドバイスが多い中、同業のデザイン職の方は、甘えてる的な意見が多かったなぁ。

そう言えば、このBlog内でも、あるデザイン職の方が、私にこんな事言ってました。

先方の提示した4、5日は決して短くはない。2週間プレが通常の今、充分に時間を見ていると思う。この業界はあなたが言う様に問題だらけだが、クタクタになって頑張っている連中も多い。その他大勢のいい加減な仕事をしている連中なんかどうでも良いのだ。自分自身がステージに上がらなくて、何が改革なのか?。ギャラが2万円でも受けるべきだ。4日間事務所に泊まり込めばいい。仲間に手伝ってもらってもいい。


特に太字部分の発言に注目です。「2週間プレが通常の今」…何処も納期が短くなって無理が出てきている。良い物を創るよりも納期に間に合わせる事だけが優先され質は蔑ろ。妥協して…妥協と言えば聞こえは良いけど単なる手抜きの突貫工事です。問題だらけでも皆がクタクタになって無理して頑張ってたら、それで丸くおさまるのか…?私は、そういう「今」がおかしいと言ってるのに、「2週間プレが通常の今」と「おかしな今」をベースに話されてるのですから、何がおかしな事なのか理解されていないのです。これが結局麻痺してる感覚なのですよね。

「問題だらけだが、クタクタになって頑張っている連中も多い?」だから、『文句言わず黙ってやれ!』って事だよね。そうやって、この業界は問題を解決しなければならない事を、ずっと放置し続けて来たのです。「ギャラが2万円でも受けるべきだ。4日間事務所に泊まり込めばいい。仲間に手伝ってもらってもいい。」
ギャラが2万円で泊まり込んで仲間に手伝ってもらって…、仲間を拘束する時間や人件費の事なんか眼中に無し!人は捨て駒のような人権を全く考えない非常識さ…。

いい加減な仕事をしている連中なんかどうでも良いのだ。…って言われてるけど、このような発言から、当人が私の言う、いい加減なデザイナーに含まれている事に気がつかれていないお粗末さです。このような環境が当たり前となってます。私もこんな環境で体を壊し、仕事が出来無くなり会社を去りました。過去からずっと続く最悪の環境…。私がこの業界に入った20年前から何も変わっていない。おそらく、私がこの業界に入る前から…、そして、これからも変わる事はないでしょう。この環境に疑問を抱く人達があまりにも少なすぎる。

そして、これが当たり前だからと何も改善しようとしない。デザイナーの多くがこの環境に麻痺してしまってる状態になってると思います。その中にいると、仕事が早く終了し帰れる事が出来ても、早く帰る事がタブーのように感じる。一般的な人の感覚とは全く違う異様な世界だと思います。

こんな環境で本当に良いデザインが出来ると思ってるのでしょうか?ただ納期に間に合わすという作業に追われ、クリエイティブというには程遠い仕事内容。悩みを抱えてる新米デザイナーさんも言ってるように、一日中パソコンに向かっている仕事…。会社に閉じこもり世間もろくに知らなくなっているのにそれでいて、自分達はデザイナーだからと、上から目線で情報を提供する側として胡座をかいている。

下記で紹介する、自分が経験も無いのに、想像でアドバイスする事に通じています。こんな環境下で麻痺してるから、私は、過去に業界の酷さをこのBlogで語ってきました。世間とズレた感覚がクリエイターの証し?(クリック)…という以前エントリーした記事もその異常さを紹介したものです。先日も友達から常識外れなクリエイターのBlogを紹介してもらい拝見させて頂きました。正式にはまだ現場に出てないデザイナーのタマゴ(学生)の書くBlogですが…、デザイナーになる為のアドバイスをしてるのです。自分がまだデザイナーになれてもいないのに、一体、誰にどういうアドバイスをするのか?その人はデザイナーに必用なのは想像力だと言われてます。まだデザイナーになれていなくても、想像力でデザイナーになった事を妄想してアドバイス?…っで、こういう体質って、学生さんで世間を知らないから。…という単純なわけでもないのです。こういう事を教える人がいるから、このような方が育っているのです。

例えば、デザイン学校の非常勤講師に現役デザイナーが多くいます。だけど、デザイン学校の講師の大半は、自分のデザイン仕事が暇(仕事が無い)で、 何でも良いから仕事欲しさに、 非常勤講師とかやって、生徒に教えたりしてます。デザインの腕が認められその人のデザインを求められてる人ならば、ハッキリ言って非常勤講師等してる暇なんて無いですからね。自身が満足に出来てもない事を、 理想論を教材として生徒に教えてるのですから、 当然教わる生徒もどう育つのかは目に見えますよね。

私もデザイン学校を卒業してますが、学校で習った事と実際の仕事にギャップがありすぎます。学校で習った事が正しい事とするならば、実際の現場は遥かにレベルが低すぎる。おそらくデザイン学校で習う事は「そうであったらいいなぁ」という、デザイナーの願望なのかも知れません。講師もまた想像力を駆使して妄想を教えてるのかも知れません。まだデザイナーとして現場に立ってもない学生が、デザイナーになる為のアドバイスをする…。このような環境で教わるのだから、分かるような気がします…。そして、一番最初に紹介した夢を打ち砕かれた新米デザイナーさんの悩み、当然の事だと思います。

私自身、会社を辞めフリーになって、自分を売り込もうとした時に初めて、それまで10年会社で培ってきたものが何一つ役に立たない事を知りました。そして、それまでの自分自身を全否定された絶望感を味わいました。私が過去の作品を発表しないのも、ハッキリ言って発表出来る作品がないのです。その事に気がつき、1から出直すつもりでやり直し、今、ようやく、少しずつ作品を発表出来るようになったのです。環境を改善出来なきゃ良い仕事は絶対に出来ません。これは私の経験からハッキリ言えます。


●関連記事(当Blog内リンク)
誇りに感じていない人の多い業種(クリック)
驚異的な早さの裏側(クリック)
出来ない理由を語る=やりたくない条件(クリック)




Official WEB Site
K-BRAND、ケーブランドバナー
スポンサーサイト



コメント


コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://kbrand.blog9.fc2.com/tb.php/1586-315eef16