2008 06123456789101112131415161718192021222324252627282930312008 08

モデルチェンジに見るデザイン

日産マーチ

過去の記事ニューデザインパラダイス(クリック)で、
日本のデザインは使い捨てのデザインで
『何も残る物がない』。

…って事を語ってきましたが、
デザインの使い捨てという事を、
世界中の車のデザインで比べると
凄く面白い事に気がつきました。

日本車の場合、モデルチェンジして新型車が登場すると、
それまでのデザインは綺麗さっぱり面影がなくなり
全く新しいデザインの車へと生まれ変わってるのがほとんどです。
写真は日産のマーチですが、
1つ前の型と現行の型で比べてみるとどうですか?
“マーチ”という名を継承せず別の名前が与えられても
何ら違和感のないくらい前型の面影のないデザインです。

日産のマーチに限らず、
他メーカー、他車種でも同じ事が言えます。

日本の場合、それまでのデザインの良い所も含めて、
綺麗サッパリ捨て去り1から考え直さなければ
仕事したと見なされないからなのか?

これは車のデザインに限らず日本のデザイン全体に感じる事で、
例えば、TV番組の意味の無い無駄なテロップにしても、
紙媒体の広告コピーにしても必要も無いと思えるのに、
わざわざ文字を入れたりする事で
形式的には仕事した事が見えるわけで、
デザイナーの『私は仕事をしました』という
アピールなのかもと思ってみたり。

文字で説明したがるクリエイター(クリック)
  ↑
こちらの記事で述べたように、
海外で作られた洋画のオリジナルポスターを、
そのままのオリジナルデザインで
言葉を日本語訳するのではなく、
日本で使われるポスターは
何故かデザインが作り直されている。
そのままでは手抜きしたように思われちゃうからなのか、
いちいちウザクなるような事をやっちゃう。

だけど、それは逆に考えると、
デザインの良し悪しも分からない、
デザインなんて何でも良い
…と言うプライドの無さの表れにも感じます。

そして、ちょっと海外に目を向けると、
やっぱり日本と違って、
伝統と文化を重んじるお国柄なのかなぁ。
車のデザインにも顕著に表れています。

ワーゲンビートル

こちらは、ドイツ車のワーゲン ビートルです。
この車は歴史がありますよね。
私が生まれる前からずっとこの形。
そして、モデルチェンジして新しくなっても、
ビートルの特徴的な部分はそのまま継承し、
新しく進化したと呼ぶに相応しいデザインです。

ワーゲンビートルという名前を継承する理由も見えてきます。
そして、この新しいワーゲンを見て、
昔からのデザインが変わってない、
デザイナーの仕事していない手抜きデザインだ。
って思う人が果たして居るでしょうか?

ミニ

英国生まれのミニだって、
新旧で比べてみると、どうですか?
ちゃんと『正当進化してる』って感じですよね。

ポルシェ911

ポルシェ911も誰が何と言おうが
「ポルシェ911」が持つ独特のフォルムですよね。
日本と全くデザインに対しての概念が違う感じです。

ちなみに、ランボルギーニやフェラーリは、
一部例外はありますが、後継モデルが登場すると、
全く別物で同じ名前は継がないようです。
その車にはその車だけの名前が与えられています。

ランボルギーニミウラからカウンタックへ

ランボルギーニミウラの後継モデルは、
新型のミウラではなくカウンタンク、更にディアブロ…と、
形も違えば名前も違う。

ミウラはミウラ

ランボルギーニミウラが誕生して40年経った2006年に、
伝説的なモデルのネームを復活させ
「ランボルギーニミウラコンセプト」が発表されました。
「ミウラコンセプト」となり、新しくなったミウラは、
40年前のデザインを継承し、
やっぱり誰が見てもミウラというオリジナルのフォルムです。

海外では、その時代、文化、歴史、
全部ひっくるめてのデザインが当たり前なんだよね。
使い捨ての、その場限りなんかじゃない。



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