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夢は幻か…

今の社会は、夢を持てとか、自分らしさを生かせとか、やたらとそういうことを子どもたちに強調する。道徳の授業もそうらしい。夢に向かって努力することが生きる喜びになる、なんて書いてある。貧乏だった時代には、そんなこといわなかった。「清貧」が、あの時代の道徳だったはずだ。最近の道徳の教科書に、そんな言葉は見つからない。清く貧しく美しくなんてのは、もう流行らないらしい。節約とか節制なんて言葉もあまり見かけなくなった。時代が変われば、道徳は変わるのだ。

だけど今の人類が置かれた立場を考えれば、むしろ夢をかなえようなんてことより、清貧の方が大事なんじゃないの、と思う。人間がじゃんじゃんエネルギーを消費して、地球の平均気温がじわじわ上がって、近頃は異常気象が当たり前になってしまった。5月に台風が来たり、気温が30度を超えたりしても、今じゃ誰もたいして驚かない。東日本大震災のときは、節電しないと夏を越せないとかいって、東京の夜は暗くなった。自動販売機が電気の無駄遣いだと目の敵にされた。昔の夜が戻ってきたみたいで、こういうのもいいなあなんて思っていたけれど、しばらくしたらまた元通りのピカピカな夜が戻ってきた。節電なんて言葉もどこかへ行ってしまったみたいだ。

だけど、地球上で起きている問題の大半は、人間があまりにもエネルギーだの資源だの食糧だのを無駄遣いしているから起きているという事実は変わらない。中国の14億人が、アメリカ人と同じくらいエネルギーを消費するようになったら、地球は保たないなんていわれている。このままではどう考えたって文明は破綻する。現代人は今すぐにもライフスタイルを改めなくてはいけないはずなのに、その話はいっこうに進まない。節電や節約くらいで、この問題が解決するとは思えないけれど、それでも解決に向けた最初の一歩にはなる。それは誰もがわかっているはずなのに、そういうことにはあまり真剣にならない。

節電だの節約だのは、結局のところ経済活動のマイナスになるからだ。清く貧しく美しくを奨励されて、みんながモノを買わなくなったら、消費が落ち込んで、経済成長率は下がって、世の中は大変なことになる。人間は、幸せになるために生まれてきた。じゃんじゃん消費して、経済成長して、みんなで豊かになろうっていう高度経済成長期の幸福論は、バブル崩壊だの、大災害だのいろんなことがあって、いったんは否定されたはずなのだが、今も脈々と生きている。

大志を抱け、夢を持てと子どもにいうのも、そういう文脈の話だ。なにしろその夢の見本が、スティーブ・ジョブズやマイケル・ジャクソンだったりするわけだから。イチローでも、本田圭佑でもいいけれど。とにかく成功して、金持ちになって、いいクルマだの家だの自家用ジェットだの、なんでも好きなモノが買えるようになるっていうのが、要するに普通の大人が普通の子どもに教えている平均的な大志や夢の中身だ。ミもフタもない話だけど。

石川遼が出てきたときは、子どもにゴルフを習わせる親が増えた。今は錦織圭を目指してテニススクールに通う子どもが増えているんだろう。夢を抱けっていうのは、前向きに生きろってことなんだろう。夢がかなうと信じて、一所懸命に勉強したり、スポーツに打ち込めってことだ。子どもの鼻先に夢という名のニンジンをぶら下げているわけだ。

だけど、夢を持てば、誰もがスポーツ選手になったり、大金持ちになれるわけじゃない。
お笑いの世界にも、近頃は何を勘違いしたか、そういう成功を求めて飛び込んでくる奴らがたくさんいる。昔は、子どもが芸人になるなんて、親の恥だった。俺の母親は、俺が浅草のフランス座で働き出したときは、息子は留学してますなんて近所にいってたくらいだ。今はもう、そんなことをいう親はいない。芸人になって、テレビでみんなに笑われるのは、誇るべき職業ということになったらしい。

それも、芸人が儲かるっていう話が広まったからだろう。実際に儲かっている芸人なんて、それこそ一握りでしかないのに。夢をかなえた、ごく一握りの人にスポットライトをあてて、夢を見ろと煽る。宝くじの宣伝と同じ程度の話なのに、学校の教師までが、子どもに夢を持てなんていっている。世の中に余裕があるから、そんなことをいっていられるのだ。

夢に向かって頑張っていた子どもが、挫折してフリーターになっても、なんとか喰っていける世の中だから、夢を追いかけろなんて無責任なことがいえる。「飢え」というものを体験した世代はもうほとんどいなくなった。昔はそんなに甘くなかった。ちゃんとした職業に就けなければ、路頭に迷うんじゃないかって親は心配したものだし、実際そういうことはいくらでもあった。そういう時代には、誰も夢を持てなんていわなかった。というより、うっかり夢を語ろうものなら、親に叱られたものだ。

「医者になりたいだって? 何いってんだ。お前はバカだし、ウチにはカネがないんだから、なれるわけないじゃないか」「画家になりたい? バカヤロウ!絵描きで飯が喰えるわけがねえだろ」頭をひっぱたかれて、それで終わりだ。夢なんて追いかけてないで、足下を見ろというわけだ。乱暴だけど、それが庶民の知恵だった。

今なら、子どもの可能性を潰す悪い親ってことになるのだろうか。もしほんとうにその子に医者や画家になる意志と能力があるなら、そうやって頭を叩かれながらでも医者や画家になるだろう。ほんとうにやりたいことがあって頑張っている奴を否定するつもりはない。成功しようがしまいが、それがそいつのやりたいことであれば、思う存分にやればいい。だいたいそういう人間は、夢を持てなんていわれなくてもやり遂げる。夢を追いかけるといえば聞こえはいいけれど、それはつまり輝ける明日のために今日を犠牲にするということだ。本当の事を言えば、人も羨むその「輝ける明日」なんてものは、いつまで経ってもやってこないというのに。

人がほんとうに生きられるのは、今という時間しかない。その今を、10年後だか20年後だかの明日のために使ってどうしようというんだろう。昔はそういう人間を、地に足が着いていないといった。夢なんかより、今を大事に生きることを教える方が先だったのだ。まだ遊びたい盛りの子どもを塾に通わせて、受験勉強ばかりさせるから、大学に合格したとたんに何をすればいいのかわからなくなる。

夢なんてかなえなくても、この世に生まれて、生きて、死んでいくだけで、人生は大成功だ。俺は心の底からそう思っている。
どんなに高いワインより、喉が渇いたときの一杯の冷たい水の方が旨い。お袋が握ってくれたオニギリより旨いものはない。贅沢と幸福は別物だ。慎ましく生きても、人生の大切な喜びはすべて味わえる。人生はそういう風にできている。

そんなことは、誰でも知っている。だけど、そんな大切なことも教えないで、夢を追いかけろという。頑張って勉強して、スポーツやって、起業したり、有名人になったりしなければ、幸せになれないと脅す。そうしないと経済成長が止まって、大変なことになってしまうからだ。

だけど、大変なことになるのは、いったいどこの誰だろう。少なくとも、清く貧しく美しく生きている奴ではない。


引用:(夢を叶える事に言及  北野 武)


【「画家になりたい? バカヤロウ!絵描きで飯が喰えるわけがねえだろ」頭をひっぱたかれて、それで終わりだ。】

ははは。確かに。そうそう。
私も高校卒業の頃進路指導で「グラフィックデザインの学校に行きたい」と言った時、親からも担任からも「絵描きで飯が喰えるのか?」と反対されました。実は私自身、グラフィックデザインが何なのか理解してなかったし、美術系だから絵に関わる事なんだろうなと言う程度の認識でしか無かったから反論は出来なかった。

でも、イラストレーターとかそう言う職業の事は知ってたから、好きな絵を生かす事が出来るならと反対を押し切って親を説得しました。そして、グラフィックデザインが広告の仕事だと知ったのはデザイン学校に入学してからの事でした。「広告の仕事がしたい」って言えば、反対してた親や担任も普通に納得してたかも知れないですね。親や指導する立場の人が知らない事だから反対するって事もあるわけで、自分自身もグラフィックデザインが何か分からず美術系という事だけで進路を決めたから、自分が「夢」を追いかけて進路を選んだのかどうかは分かりません。(笑)

ただ、グラフィックデザインというものが広告の仕事と知った時『新聞に折り込まれる「タマゴ1パック128円」とかの広告の仕事はしたくない。』という感情は芽生えました。それから月日が経ち結果的に就職した先の仕事は『新聞に折り込まれる「タマゴ1パック128円」とかの広告の仕事』でしたけどね。(笑)

しかし、その仕事をやりながら、あんな仕事がしてみたい。こんな仕事がしてみたい。というデザインに対しての夢と言うか目標は次第に出来ていきました。それは仕事上の目標と言えば目標だけど、自分だけでは叶えられないから夢という事でもありますね。クライアントさんがあっての仕事ですから、その仕事をするにあたってクライアントさんに認めてもらえなければ依頼されないわけですし…。

現在は、学生の時にやりたくはないと言ってた『新聞に折り込まれる「タマゴ1パック128円」とかの広告』は全くしてないですけどね。そういう仕事にドップリとハマってましたけど、やっぱり好きにはなれなかったなぁ〜。そんな訳で好きな事追いかけ過ぎて路頭に迷いボロボロになりかけた事もありました。いろんな方に迷惑をかけ、そして、いろんな方に助けられ、現在別の仕事をしながらも自分が本当にやりたいと思ってたデザイン仕事に携われております。自分が本当にやりたいと思ってたデザイン仕事だけで食っていけりゃ良いのですが、そこはまだまだ嶮しい道のりです。

【もし本当にその子に医者や画家になる意志と能力があるなら、そうやって頭を叩かれながらでも医者や画家になるだろう。】

私は夢を持てと言われて持った夢じゃない事は確かだし、最初のスタートが夢であったのかも定かではないです。なんたって目指した進路が自分自身理解出来てなかったのですから。ただ、親や担任に反対されて、それを押し切って進んだ道である事は間違いないです。

夢を持てと言われて与えられた夢は夢じゃないと思う。よく分からないけど自分が夢中になれる事を自ら見つける事が大事だと思う。もちろん金持ちになるとかそういう邪念は抜きにしてね。(笑)
お金は結果としてついて来るもので、例に出されてるスティーブ・ジョブズやイチロー、マイケル・ジャクソン、本田圭佑等目標にされる人は皆お金抜きで好きな事に夢中になってやって来た結果なわけで、夢に対して『成功して金持ちになって』と邪念が付いた時点で夢は崩壊してると思うなぁ〜。


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ブラザース・フォアwithテレベルト・グリーン 公演チケット【2016年作品】

ブラザース・フォアwithテレベルト・グリーン 公演会員先行販売チケット

西南学院大学チャペルで開催されるブラザース・フォアwithテレベルト・グリーンのコンサートチケットも手掛けさせて頂きました。まずは、西南学院大学特別価格バージョンのチケットです。1月末日までの先行販売でした。

ブラザース・フォアwithテレベルト・グリーン 公演チケット通常版

そして、こちらは通常版です。

ブラザース・フォアwithテレベルト・グリーン 公演チケットの裏面

こちらは、裏面。西南学院大学特別価格バージョンと通常版で共通のデザインとなっています。


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ブラザース・フォアwithテレベルト・グリーン 公演チラシ【2016年作品】

ブラザース・フォアwithテレベルト・グリーンのチラシ表面

我々の青春、ブラザース・フォアが西南学院のチャペルにやって来る!なんてコピーがありますけど、流石に私の世代じゃないんだなぁ〜。もう少し上の世代には懐かしいグループだと思います。
そんな往年のフォークグループであるブラザース・フォア西南学院100周年の記念イベントとして来日し、5月28日に西南学院大学チャペルでテレベルト・グリーンと一緒にコンサートが開催されます。

正直なところ、私はこのコンサートの話があった時、ブラザース・フォアの事を何も知りませんでした。そして、まさか私がデザインを手掛けさせてもらえるなんて思いもしませんでした。だって、何も知らないのですよ。その為、デザインの話が現実味を増すにつれ「私で大丈夫なのか?」という不安だけが強くなりました。
私は知らないけど、私より上の世代の方は憧れだったグループなわけで、そんな方達の仕事のお手伝いが私に務まるのか…。これを切っ掛けにブラザース・フォアの曲を沢山聴きました。円熟味ある歌声が非常に心地良いです。

そして出来上がったチラシが上記のものです。

ブラザース・フォアwithテレベルト・グリーンのチラシ裏面

こちらは裏面。
チラシの他に、チケットやプログラムも手掛けさせて頂いております。



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食文化

冬が旬の牡蠣。夏は毒を持っちゃって食べれないですけどね。昨日は久しぶりに生牡蠣を食べました。美味しいですよねぇ〜。いやぁ、マジで牡蠣が苦手という人の気が知れないです。…なぁ〜んて、ずっと思ってましたけど牡蠣をマジマジと見てると牡蠣が苦手な人の気持ちが何となく理解出来るかなと。。。
美味しいけど形がグロテスクですよね。プリプリのふっくらとした腹の部分には内臓とかつまってて気持ち悪いと言えば…確かに気持ち悪い。一口食べて腹の部分を噛み切ったならばプチッと内臓が口の中に広がって…。味を知らなければ気持ち悪さ倍増です。牡蠣が苦手という人はこういう気持ち悪さが勝っちゃうのでしょうね。でも、牡蠣を食べて味を知る者に取ってはそんな気持ち悪さよりも美味しさの感覚が勝ってるから平気で食べる事が出来るのです。(笑)

そう言えば、以前、テレビ番組で見たのですが、アフリカの何処かの原住民が朽ちた木の中に生息するイモ虫が最高のご馳走としてお祝いの席や特別な方への振る舞いとして出されるそうな。そして、彼らは獲りたてのイモ虫を躊躇する事なく生のまま口の中に放り込んでいました。更に、取材に行ってたリポーターに食べてみろとイモ虫を手渡してましたがリポーターは口にする事が出来ず断念。いやぁ〜、流石にイモ虫は気持ち悪くて食べれませんって。(笑)

更に番組が進むと、そんなアフリカ人を日本に招待し日本の料理で持て成しをするという場面で、アフリカ人は刺身を見て驚き「気持ち悪くて食べれな」と言うではないか。私達日本人には当たり前の料理ですが、彼らには魚を生で食べる文化がないのですよね。そして、彼らは刺身に火を通して欲しいと注文する始末でした。いやぁ〜、生の魚が気持ち悪いだとぉ〜?生魚とイモ虫…どっちが気持ち悪いんだ?ってツッコミたくなりますが…。(笑)
彼らには生魚の方が明らかに気持ち悪いようで、やっぱりここでも気持ち悪さと美味しさという感情で勝ってる方に影響されてるのでしょうね。

話を元に戻して…牡蠣ですけど、冷静に考えると見た目では牡蠣もイモ虫どっちも気持ち悪いよねぇ。私は牡蠣を食べて味を知るから抵抗は無くなってるけど、味を知らないイモ虫は気持ち悪い意外の何ものでもないです。アフリカ人が刺身を見て気持ち悪いと感じたのも、今まで食べた事がなく味を知らないからという事で気持ち悪い感情が優先されてしまったという事に過ぎないのでしょうね。

イモ虫を食べるアフリカ人を私達は下手物食いと言うかも知れませんが、彼からか見れば生魚を食べる私達が下手物食いなんだろうね。…てなわけで、牡蠣が抵抗無く食べる事の出来る私はイモ虫も抵抗無く食べる事が出来るか?…なんてな。いやぁ〜、食文化って面白いですねぇ〜。



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色指示という古の仕事

版下に色指示してる夢を見てしまった。パソコンを使ってデザインをするようになって、かれこれ20年以上も色指示なんかしてない。今となってはほとんど必要のなくなった古の仕事だなぁ…。

そう言えば…夢と関係があるのかどうなんだか…、前日に色々と、とある広告や商品パッケージ、雑誌のページデザイン等を見て感じたのですが、全く別物のクライアントや媒体のデザインなのにやたらと同じ表現のデザインが蔓延しているなと気になりました。

きっと、クライアント様が何処かで見た事のある表現をデザイナーに要望してるんだろうなぁ。「○○のデザインが良かったから、うちも○○のようにして欲しい。」てな感じで注文付けちゃうのでしょうね。きっと。そして、その何処かで見た事のある表現のデザインもまた…、クライアント様がデザイナーに何処かで見たデザインの表現を要望したものかも知れません。
そして、さかのぼる事…、何処かで見たデザインの始まりはデザイナーのアイディアではなく、デザインソフトのバージョンアップによって備わった新しいフィルター機能だったりする。
その為に、全く別物の業種で全く別物の媒体なのに同じ表現で溢れかえってしまうのだろうなぁ。…なんてモンモンと考えてました。

版下時代には当然ながらフィルター機能なんて無かったし、安価な素材集なんてものもなかった。何かやるには全て最初から作り出さなければならなかった。既製品を使わず創らなければならなかったんだなと…。皆が同じ表現をする事が難しかった。

しかし、現在はデザインソフトに備わるフィルター機能と言う既製品、安価な素材集という既製品。それらの既製品を使ってデザインしてるのだから、そりゃ、どのデザインも似通ってきて当然の結果なんだろうなぁ。
更に最悪なのは…そういう事に疑問を抱くデザイナーも非常に少ない。みんな同じ事して他人と違った感性なんて矛盾した言葉が好きなのも、そんなデザイナー逹なんだなぁ。
そんなモンモンとした矛盾が気になって色指示をしてる夢を見ちゃったのかな?



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