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作品拝見

世界一小さな歯車

数年前のビジネスショーだかで、とある工場が発表した小さな小さな歯車です。この歯車を目にした取引業者は、あまりにも小さすぎる歯車に「使用用途が無いから使い物にならないな!」なんてヤボな事をいう企業なんて何処にも存在しなかったです。むしろ、この小さな歯車からその工場の仕事の精度を見極め、多くの企業が取引に名を挙げられたそうです。作品を見るという事は見る側の資質ってものも要求されるんだなぁ~。

日産PIVO2

こちらは、日産自動車のコンセプトカーPIVO2です。第40回東京モーターショーに出展されました。…がこの車も、現在の交通事情に合ってなく、使い物にならないからダメだ!…なんてヤボな事をいう人なんて何処にもいなかった。

小さな小さな歯車にしろ、コンセプトカーにしろ、見る人はその先にある可能性を見つめ、そして、その技術力に評価してるのです。…って、実は今、この記事を書きながら私は凄く当たり前の事を説明してる事に本当に情けなくなってます。

そして、そんな当たり前の事を何故私が記事にしてるかというと…、それはクリエイティブ業界のバカさ加減を世間に知ってもらいたいからなのです。そして、少しでもまともな方向に向かって行けるようにと願いを込めて書いてます。

私はこの仕事について、事ある毎にいろんな方に作品を見せてきました。初めて作品を見てもらったのは、初めて社会人となる時のデザイン会社面接時にこれまでの学習の成果を見てもらいました。その後、転職する際には、前会社での作品を見てもらい、そして、フリーとなった現在、新規仕事に取りかかる前には必ずと言っていい程、これまでの作品の提示を求められます。

最初の頃は私もペーペーですから、作品を見てもらい評価を仰ぐ状態でしたが、この世界で20年も働いてると、今では、作品の何を見てるのだろうか?という見る側の資質というものを観察してしまうようになってきたのです。フリーになる前の前会社では私も偉そうに役職なんぞを頂いて、面接で作品を拝見させてもらう側になった事もあります。しかし、当時の私は作品の何を見てたんだか…。ハッキリ言わせてもらって、今もよく分かってません。当時の自分と今の自分では作品に対する見方が明らかに変わってると思います。

以前、何処かで記事を書いた事がありますが、私のイラスト作品を代理店の方や関連会社の方に見せると、ほとんどの人から、流行りじゃないから使い物にならない。って答えが帰ってくる。…と。イラストの見たままを、見たままの状態で評価し判断してるのです。要するに、小さな小さな歯車を見せたら、小さ過ぎて使い物にならないと言われてるのと同じ事で、コンセプトカーを見せたら、現在の道路交通法に合ってないから使い物にならないと言われてるようなものなのです。だから、売れないと…。

肥満体のイラスト

求めてるイラストがカット画だからカット画を見てみないと分からない…。私にしてみたらカット画なんて使い捨てのような絵だから、作品に値しないわけでそんなものを見てもらっても仕方がないのです。このようなカット画は腐る程描いてきたし、使い捨てだから残っても無いです。それを見てもらってそれが私の全てと思われたくもないしね。だから、見てもらえるならば自分の持てる最高の技を見てもらいたいのです。

リアル画が流行りか流行りじゃないか?そんな下らない事はどうでも良いのです。リアル画が描けるという事はそこまでの画力に幅があるという事として見てもらえない事が残念でならない。他の業界ならば、その企業独自の技術を見極めその凄さを自分達の仕事に置き換えてちゃんと評価が出来ているのに、この業界は見たままを見たままでしか判断出来ない稚拙さに憤りを感じます。こんなにも天上の低い業界だったのかと…。一体作品の何を見てるのだろうか…。




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