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歌舞伎とともに歩んできた勘亭流

勘亭流

歌舞伎の看板や番付等で欠かす事の出来ない
独特な書体「勘亭流」ですが、
スーパーのバーゲンセールの
チラシタイトルにもよく登場しますよね。

本来、勘亭流は歌舞伎の為の独特な書体でした。

勘亭流は江戸時代中期に、
日本橋堺町に住む御家流、指南・岡崎屋勘六(1746〜1805年)が、
安永8年(1779年)当時、中村座の九代目中村勘三郎丈の依頼に応じ、
御家流に独特な工夫を加えて
新春狂言「御贔屓年々曽我(おんひびきねんねんそが)」の
看板を書いたのが始まりで、
勘六の名前から「勘」の文字を取り
「勘亭」と署名した事から
「勘亭流」と呼ばれるようになったそうです。


勘亭流の特色は、歌舞伎の舞を発想し柔らかな姿態。
音律、縁起を願う心を踏まえ、
御家流に一風加味した書風で(肉太・丸みを帯び・内に入る)時に応じ、
また物に応じ書き方もやや異なり、
看板や番付の大名題などは横長で平たく、
しかも一文字一文字に、
ほとんど白い部分が無い程に肉太に書かれました。
客席に隙間が無い程の大入りを願う気持ち
の表れによるものです。
だから、勘亭流はバーゲンセール等のチラシにも、
よく用いられるのですね。

…って、
パブロフの犬状態で、「バーゲン=勘亭流」みたいな感覚で
使ってるのがほとんどでしょうけどね。

ちなみに、現在は写植と違ってパソコンのフォントで、
比較的安価で簡単に様々な書体が使えますけど、
その裏側で1文字1文字を手作業でレタリングして
文字をデザインしてるタイポグラファーの方があってこそ、
成り立ってる話なんですよね。

日本語だと1書体につき、漢字、かな文字を合わせて、
どのくらいの文字数をデザインしなきゃならないのだろうか?
想像しただけでも嫌になる世界ですね。


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